病気だから睡眠の状態が悪くなるのか、睡眠の状態が良くないから病気になるのか―これらは常に「両輪の関係」になっており、切り離して考えることはできない。 RESM新横浜の院長・白濱龍太郎氏が言う。 「よく『睡眠不足では、人間は死なない』と言う人がいますが、睡眠専門医からすれば、それは睡眠の本質を理解していない暴言です。 睡眠中に大きなイビキをかくということは、睡眠不足、いわゆる良質な睡眠を取れていないことを表しています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は直接的に命に関わる病気の原因となり、SASから派生する睡眠不足や倦怠感、疲労感は事故や仕事効率低下へと繋がっている。質の高い睡眠なくして、健康は望めません。逆にいえばイビキを治すことで、治せる病気もあるのです」 イビキをかく人は、慢性的な「鼻詰まり」を抱えていて、無意識のうちに「口呼吸」になっているケースが多い。 みらいクリニック院長の今