凸版印刷は江戸時代までに書かれた書物や古文書の「くずし字」を自動で判読し、電子テキストデータに置き換える技術を開発した。8割以上の精度で判読することができるという。今夏から試験的な解読サービスを始め、2016年度中に大学や博物館などに本格的に売り込む。くずし字は楷書とは異なり簡略化した文字を連ねていくため、一文字のみでは判読できないことが多い。凸版印刷の技術では、まず、くずし字を誰でも読める文
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直径1センチの新繊維で巨大な巣を張れば、離陸中のジャンボ機を無傷で捕獲できる――。こんなSFのような話が、現実になろうとしている。強さとしなやかさを併せ持つ天然のクモの糸に限りなく近い繊維の開発に成功し、工業生産に踏み切ろうとしているのがベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)だ。人工のクモの糸は、米軍も長く開発に取り組みながら成功に至っていない。ベールに包まれたスパイバーの研究開発拠点を訪ねた。
東京・銀座の和食店、がんこ銀座四丁目店。街の喧騒から隔離されたくつろぎ空間は、商談の場としても人気が高い。ここが、過去数回にわたり科学的・工学的アプローチによる「おもてなし研究のフィールド」になった。顧客が望む十分な接客ができているのか。それをつかむため"仲居さん"にセンサーを付け、行動を分析。おもてなしのレベルを高め、夜間の注文件数を4割伸ばすことに成功した。サービス業では、顧客の評価に直結
サイバーエージェントで長年にわたって藤田晋社長の右腕を務めてきた西條晋一(39)氏が昨年10月に退社(当時は専務)した。西條氏は2010年からは米国法人のトップを兼務し、米シリコンバレーでも知られた存在だった。新天地は日本の社員15人のベンチャー企業という。推定4000万円の年収を捨ててまでベンチャーに賭けるのはなぜか。西條氏に真相を聞いた。ネットカフェで仮眠「現場復帰した感じ」5月上旬。生
慶応大学発ベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、クモの糸を人工合成し繊維にする技術を確立、量産に乗り出すと発表した。自動車部品メーカーの小島プレス工業(愛知県豊田市)と工場を新設、2013年中に月間100キロを供給できる体制を整える。クモ糸は強度が高く伸縮に優れる次世代素材とされる。自動車部品や医療素材向けなどに用途開拓を急ぐ。スパイバーの人工クモ糸は微生物から出る特殊なたんぱく質を
「魔法先生ネギま!」など累計3200万部発行の人気漫画家、赤松健氏(44)のもうひとつの顔はネット起業家だ。中古書店やファイル共有ソフトでの作品流通に対抗し、作家に広告収入が入る絶版漫画の無料閲覧サイト「Jコミ」を立ち上げた。電子書籍の普及によって紙ではできないような、一度眠った作品の再評価を可能にした、異色の手法の狙いを聞く。すべての関係者がWIN・WIN赤松氏が漫画家業の傍ら、2011年4月に立ち上げた「Jコミ」は絶版になったマンガを無料で公開するサイトだ。作品数は約440、巻単位での閲覧回数は1100万回を突破した。閲覧時に挟み込む広告から得る収入はすべて作家に提供し、手数料は取らない。公開最初の月に2000~4万円ほどの収入になるという。
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