警察不祥事の発覚が目立つ。全国の懲戒免職は1~3月で12人。警察改革以降で最悪に迫った平成22~23年と同じペースという。関西も相次いだ。 3月、大阪府警警部補が飲酒検査のアルコール数値を水増ししていた事件が表面化。次いで同府警の署刑事課長が証拠品の吸い殻を別の吸い殻で代用したことが発覚し、4月の京都・祇園の暴走事故発生当夜に京都府警交通部長らが飲酒していたことが批判を呼んだ。京都・亀岡の暴走事故では被害者情報の扱いで猛反発を受けた。 不祥事の本質的問題は、その中身のはずだ。が、往々にして、対応の稚拙さなど別次元の要因が加わって焦点がぼやけ、警察は本質の所在を見失いがちだ。その結果、「組織管理」自体が目的にされてしまうことが多い。 これが内部の価値観を歪(ゆが)めている。繁華街で薬物使用者捜し…情報力が社会正義を実現する 私が支局で駆け出しの警察回り記者だった20年前はアクの強い刑事がごろ