末端価格で2億円を超える合成麻薬などをアメリカ海軍横須賀基地に密輸したとして、神奈川県警が国際指名手配していたアメリカ人の元兵士が、日米犯罪人引渡条約に基づき近く日本に身柄を移されることになりました。 警察によりますと、昭和55年に発効された現在の条約で、アメリカ人の身柄が日本に引き渡されるのは初めてだということです。 麻薬取締法違反などの疑いが持たれているのは、神奈川県のアメリカ海軍横須賀基地に所属していた31歳の元兵士の男です。 警察の調べによりますと、元兵士は平成16年7月、末端価格で2億円を超える合成麻薬のMDMAや覚醒剤など合わせておよそ5万錠をカナダから発送し、アメリカ海軍横須賀基地に密輸した疑いがあるということです。 当時、事件に関わったとして逮捕された横須賀基地のアメリカ人の男らが「同僚だった元兵士に頼まれた」と供述したことなどから、警察はすでに出国していた元兵士の逮捕状を