真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)で働いていた嘱託職員が、上司や同僚から嫌がらせを受けたとして15日までに、同教団を相手取り、慰謝料など300万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。 訴状によると、嘱託職員は2013年4月から総務部兼内事部で主に筆耕業務に従事していたが、上司や同僚から「気持ち悪い字」と言われ、書いた紙を投げつけられたり、無視や、袈裟(けさ)に尿をかけられたりする嫌がらせを受けた。上司に相談したが改善に向けた姿勢がみえず、職員は抑うつ状態になって18年2月ごろに休職した。同教団は使用者責任があり、嫌がらせを是正する措置を怠ったと主張する。 真宗大谷派は「事実関係に誤りがある上、原告の申し出には真摯(しんし)に対応し、職場環境の調整に努めてきた。裁判では、当派が認識する事実関係をもとに、宗派としての正当性を主張していく」とコメントした。
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