アジア開銀の失策、フィリピン政府が電動トライシクル事業を中止 フィリピン・エネルギー省長官は、現在進められているアジア開発銀行=ADB(本部首都圏マンダル―ヨン市)からの5億ドルに上る融資案件『電動トライシクル事業』の打ち切りを言明した。 この記事の続きを読む この案件は従来あるガソリン使用のトライシクル(3輪車)が公害を引き起こしている要因の1つと見て、5年間で10万台のトライシクルを電動トライシクルに替える計画であった。 しかし、ADBのこの案件が決まる以前から、フィリピンの現状に合致しない『机上の空論プロジェクト』と批判が強かった。 今回、長官による打ち切りは電動トライシクルの製造コストが高くて、元々購買能力のないトライシクル運転手には初期費用の用意さえも無理(購入価格は年収の推定10年分)、しかも電気という新たなエネルギー源への理解と設備が進まないことなど理由にしていて以前からの批