<福島第一原発の処理水放出決定に憤慨し、号泣する中国の女子中学生の動画が話題に。批判は自由だが、科学的だったのか> 最近、山東省在住の中1女子の号泣動画が中国のSNSで注目された。大泣きの理由は、日本政府の福島第一原発の処理水放出決定に対する憤慨という。「この子は環境保護の意識が強いんです。地球は大人だけに属するものではないと思っているから」と、女子生徒の母親はメディアの取材に答えた。 なんと感動的な話だろう。だがこの数十年間、中国では経済発展に伴いたくさんの環境問題が発生した。北京の新名物である黄砂、長江流域を含む河川や湖および近海の水質汚染、農村部の土壌汚染と都会のゴミ問題......。これら深刻な環境問題のために、中国人の誰かが泣いたというニュースは聞いたことがない。 なぜ遠い日本の原発処理水のために、それほど憤慨し号泣したのか。自分には無関心なのに、他人のことを大変気に留める「中国