【水異変】第3部 高まる「一滴の価値」(1)シャワー中おしっこ…“破産”回避、ダルビッシュも動く (1/2ページ) 「野球を通じて社会、そして世界に何かできないか。そんなことを考えたとき、できることをまず始めてみようと思った」 プロ野球・日本ハムのダルビッシュ有投手(24)がこうした思いで「ダルビッシュ有 水基金」を設立したのは、平成19年3月。NPO法人「日本水フォーラム」(東京)と手を携え、公式戦で1勝するごとに本人が10万円を寄託するシステムだ。ファンらからも浄財が集まり、今年10月までに基金は計約900万円に膨らんだ。 イラン人の父を持つダルビッシュ投手は、自身のルーツであるイランの現状を特に憂えていた。北東部は干魃(かんばつ)などの影響で井戸が枯れ、新たな水源を求めて流浪する「水難民」も増加している。 「発展途上国とかは、水がすごく汚い。寄付することで命が救われるならぜひやりたい