北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が「現地指導(視察)に向かう走る野戦列車内」で死去したとの北側公式発表について、疑問の声が高まっている。 総書記が死去したとされる時間には専用列車は動いていなかったとの情報も浮上している。金総書記はどこで、いつ死亡したのか――。 韓国の情報機関・国家情報院の元世勲(ウォンセフン)院長らが出席して20日に非公開で開かれた韓国国会の情報委員会。韓国メディアの報道によると、院長はこの席で、金総書記が死亡したとされる17日午前8時半に、専用の特別列車は平壌市内の竜城(ヨンソン)駅に停車していたと明かした。院長の発言の根拠は、米国の偵察衛星が撮影した写真だったという。 21日の韓国紙、東亜日報によると、ヨンソン駅は金総書記の「21号官邸」の近くにあり、特別列車専用のホームがある。ホームは、金総書記の乗降が偵察衛星に捕捉されないようトンネルの中に設置されており、ホ