【イスラマバード=横堀裕也】アフガニスタンの首都カブールなどで15日起きた、旧支配勢力タリバンによる同時襲撃に関し、タリバンの報道担当者は16日、本紙に対し、「我々の狙いは占領軍を送っている各国の大使館だった」と述べ、カブールでの攻撃対象は欧米の大使館だったことを明らかにした。 その上で、「日本大使館は標的ではなかった。もし着弾したのなら、戦闘中の誤りだ」と語り、誤爆であると強調した。日本大使館には15日から16日にかけてロケット弾計4発が着弾し、建物の一部が破損した。 一方、カルザイ大統領は16日の声明で、一連の攻撃で警官や市民ら計15人が死亡、74人が負傷したと発表した。攻撃は、同日朝までに鎮圧され、タリバン兵36人が殺害された。