尼崎連続変死事件の中心人物とみられている角田美代子被告(64)=ドラム缶女性遺体遺棄事件で起訴=として、多くの新聞社やテレビ局、雑誌社などが取り上げていた和服姿の女性の写真について、尼崎市の女性(54)が30日、「写っているのは私」と名乗り出た。 女性は大阪市の弁護士事務所で、報道各社に対し「報道で写真を見て『私に似ている』と思った。これ以上、取り上げてほしくない。買い物するにも周りの目が気になり、普通の生活ができていない。憤りを感じている」と話した。同時期に同じ服装で撮影した別の写真も持参した。 各社が使用した顔写真は1993年4月、角田被告の息子が尼崎市内の小学校に入学した際の集合写真が基になったとみられる。角田被告や義妹の角田三枝子被告=窃盗罪で起訴=の両弁護士も「角田被告は入学式に出席しなかったと話している」などとしており、現時点では別人の可能性が極めて高い。 一部の新聞が22日付