第2次安倍晋三政権が発足して1年7カ月あまり、首相のリーダーシップは評価をいただいていると思います。ただ、強いリーダーシップによって物事を短期間で結論に導くことは、「説明不足だ」とか「強引だ」とかといった批判を招くこともある。そこは気をつけないといけません。 集団的自衛権の行使容認をめぐる閣議決定では、「密室協議だ」との批判も一部メディアからあった。だけど、閣議は週2回開かれ、年間に何百本もの案件が閣議決定されている。そのうち、ただの一つでも閣議決定前に国会で審議したものがあるのか。そこは冷静に見ていただきたいです。 集団的自衛権の閣議決定は政府方針を決めただけであって、それですぐに自衛隊が出動するわけではありません。必要な法案を国会が審議し、成立させて初めて動き出す。不安をあおるような報道もあるので、国民に対して丁寧に説明していかなければなりません。 9月初めの内閣改造、自民党役員人事が