地球温暖化の原因となるCO2を排出する原因として現在クローズアップされているのが,IT機器の消費電力である。諸悪の根源であるサーバー機やストレージといったIT機器自体の消費電力に加え,こうしたIT機器の発熱を冷却するのに必要な空調設備の消費電力が問題になっている。ベンダー各社は現在,積極的に消費電力を抑えたIT機器を商品化して市場に投入しようとしている。 これまで,省電力と言えば,主に仮想化ソフトの適用や運用管理ソフトの適用,ハードウエアが備える各種の運用管理機能などによるIT機器の利用効率の向上,というアプローチが採られてきた。CPU使用率を高く維持するなどIT機器のアイドリング運転状態を減らすことで,電力が無駄に消費されることを防ぐ,というものだ。動いていないリソースに電力が消費されるのは無駄以外の何物でもないからだ。 そしてこれからは,いよいよハードウエアにもメスが入る。新たな半導体