昨年の“リーマンショック”以来、景況感は下がる一方だ。そのような状況で、「とても環境に配慮する余裕がない」という企業も出てきている。果たして、そのような考え方は正しいのだろうか。 いうまでもなく、昨今の金融危機によって、ほとんどの組織が影響を受けている。企業のIT部門もその例外ではない。多くの調査会社や金融機関が企業における2009年度のIT予算伸び率の予測を下方修正している。 例えば、IDCは4.2%からマイナス1.7%へと下方修正をしたほか、フォレスター・リサーチは前年比マイナス3%と予測している。このようにいくつかの調査会社は、2009年度のIT投資はマイナス成長と見ているようだ。 これにより、企業はいままで以上にフォーカスを絞ったIT投資を求められることになる。要するに、“確実なメリットが得られない投資は可能な限り排除すべき”ということだ。 このような状況下では企業のIT部門におい