JR東日本は、3月23日午後7時過ぎにJR目白駅付近で発生した架線トラブルは、駅に設置されたWiMAXアンテナ用ケーブル落下が原因だったと発表した。なぜ落下したかなど詳細は「調査中」としている。 落下したアンテナ用ケーブルは直径約1.5センチ、長さ約50メートル。「パラボラアンテナ用ケーブルが落下した」という報道もあったが、落下したのはWiMAXアンテナ用ケーブルで、パラボラアンテナ用ではないという。 山手線ではUQコミュニケーションズがモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」を提供しているが、JR東は、落下したWiMAXアンテナの持ち主や用途についても「調査中」としている。 トラブルの影響で、山手線、埼京線、湘南新宿ラインに運休や大幅な遅れが発生した。
UQコミュニケーションズが、同社の基地局見学ツアーを3月19日に実施し、KDDI大手町ビル(東京都千代田区)屋上の基地局を公開した。同ビルの屋上には3セクタ方式のアンテナが3本設置されており、各アンテナが120度の方向へ電波を発射することで、360度カバーしている。1つのアンテナは半径約800メートル(1.6キロメートル)のエリアをカバーする。 旧ツーカー基地局の跡地も利用 左と中央にあるものがSamsung電子製の基地局装置。中央の小型の装置の方が新しいバージョン。この2つの装置が、壁面の2つのアンテナをカバーする。右にあるものは光ファイバーと電力装置で、1局につき1機が設置されている(写真はすべてUQコミュニケーションズ提供によるもの、以下同) 基地局ではアンテナ1本につき1つの装置が必要になる。この装置にはSamsung電子の製品を採用しており、サイズの異なる2製品を設置していた。小
UQコミュニケーションズの基地局数が急拡大している。2段階定額プランの発表会で同社の田中孝司社長は,「月1000局に迫る勢いで基地局を建設できるようになった。2010年3月末には7000局を超えるのではないか」と豪語した(関連記事)。 この数字は,現在8000局強の基地局を持つイー・モバイルに肉薄するもの。続けて田中社長は「早い段階で他社(イー・モバイル)の基地局数を抜ける」との自信を見せた。 UQが急ピッチで基地局を設営できるようになったのは2009年10月以降。開業した7月からの3カ月間は,「一部の基地局設備にロット障害があり,障害対応に手間取って思うようにエリアを展開できなかった」(田中社長)からだ。障害対応が一段落し,基地局設営プロセスを改善したことから急ピッチの建設が可能になったという。 UQの契約数は,9月末時点で2万1700にとどまる。これまではエリアが狭く,つながらない場所
NECビッグローブ(ビッグローブ)は、Android OSを搭載したクラウド端末を2010年秋に発売し、この端末向けの通信サービスとアプリケーション/コンテンツ・サービスの提供を開始する。ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が自らハードウエアと通信サービス、アプリケーションをワンストップで提供する垂直統合型のビジネスモデルで、2012年にクラウド端末事業全体で売り上げ100億円のビジネスに育てるのが目標である。電子メールや写真共有など、パソコン向けに提供しているサービスとの連携や、箱から取り出せば設定不要で使えるなど、垂直統合型の利点を生かしたサービス展開を予定する。 新ビジネスでは、「端末の販売による収益にはそれほど期待していない」(ビッグローブ パーソナル事業部 の山本善清マネージャー)という。むしろ端末とセットで提供する通信サービスと、アプリやコンテンツ提供用のプラットフ
2009年10月に本サービスを開始する予定のウィルコムの次世代PHS「XGP」。現在,JR山手線内の一部エリア限定で試験サービスを提供しているが,別の“限定”も存在することが判明した。「屋内への浸透性能」も制限されているという。 同社の近義起執行役員副社長は本誌の取材に対し,「現在の試験端末では,ある電波強度よりも弱くなると圏外になるように設定してある」と明かした。ウィルコムは6月中旬から,一般企業に対してXGP端末の貸し出しを始めている。「まずはXGPの速さに驚いてもらいたかった」(近副社長)ため,電波が弱く速度の出にくい場所では,あえて通信できなくしたのだという。 XGPの不安定さを隠すという理由もあったようだ。端末と基地局のチューニングが不十分で,電波が弱い場所や強い反射波を受ける場所では通信が不安定になる場合があるという。今後,実地で試行錯誤しながら弱い電波でも安定してつながるよう
先月(2009年4月)からUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXのサービス「UQ WiMAX」を利用しています。一般を対象としたモニター募集に応募して当選したものです。幸い,オフィス,自宅ともにサービス・エリアとなっており,最新のモバイル通信技術を試すことができています。 実効速度は,2Mビット/秒強程度。同じ場所でイー・モバイルでも1Mビット/秒は出ていますから,圧倒する速さというほとではないようです。今後,基地局の整備が進むことにより,速度も上がっていくと期待しています。 問題になるのは,多くの人が指摘するようにサービス・エリアの狭さです。自宅やオフィスがサービス・エリアであっても,郊外や地方都市などに出かけたときのことを考慮して,ある程度エリアが広がるまでは手を出さないと考えている人も多いでしょう。 このエリアの狭さを何とかカバーできるのでは,と思わせる動きが3月にありました。
京都で開催されているイベント「第8回ケータイ国際フォーラム」の2日目となる12日、NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部長の尾上誠蔵氏とKDDI 理事 ネットワーク技術本部長の渡辺文夫氏が「次世代技術LTEセミナー」と題したセッションに登場し、それぞれLTEとWiMAXについて解説した。同セッションのコーディネーターは京都大学大学院 情報学研究科教授の吉田進氏が務めた。 ■ LTEでは3Gで苦労した点を改良 NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部長の尾上誠蔵氏 ドコモの尾上氏は、「最近、WiMAXが話題になっているが、LTEはそれほどでもない」と冗談交じりに話を切り出した。同社では、「3Gで苦労した点を改良し、3Gそのものを発展させていく方向で検討を始めた」という。 その苦労の具体的な例として、「PDC(2G)はシンプルでいい方式で、接続遅延(ディレイ)が小さかった。今はだいぶ改善されてい
HSPA+とLTEは並行して導入される――Ericsson、モバイルブロードバンドの動向を予測:Mobile World Congress 2009(1/2 ページ) 底が見えない世界的な不況は、これまで急成長を遂げてきたモバイル業界にも影を落とし始めた。2008年後半から、複数の企業が厳しい業績報告書とともに、リストラを発表している。通信機器メーカー最大手のスウェーデンのEricssonも例外ではない。 そんな逆風の中でも、Ericssonはモバイルブロードバンドのさらなる成長を予測する。同社CEOのカール-ヘンリック・スヴァンベリ氏は2月16日、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界の展示会「Mobile World Congress 2009」のプレス発表会で「モバイル技術は経済成長を支える」と述べ、モバイルブロードバンド時代の到来を強調した。 成長維持の中でのリストラ Eri
市場調査会社In-Statが、第4世代(4G)携帯電話の規格に関する調査レポートを発表した。それによると、WiMAXが最終的に競争に勝って4G通信規格として選ばれる可能性は低いが、市場で有利なスタートを切り、有線ブロードバンドの代替として早い時期にある程度の成功を収めることはできるという。 In-Statは米国時間2月25日に発表したレポートの中で、WiMAXが競合する4G技術であるLong Term Evolution(LTE)に先んじる模様だと伝えた。だが、2009年内に予定されているLTE対応機器の発売以降は、状況が一変する可能性があるという。またWiMAXベンダーは、有線ブロードバンドの導入が不可能、あるいはコストが高すぎる地域で、これに変わる固定無線ブロードバンドネットワークを構築する方が、より強固な市場を築ける可能性があるとのことだ。 世界中の携帯電話事業者が、3Gネットワーク
2月3日、UQコミュニケーションズが国内初となるモバイルWiMAXを用いたブロードバンドサービス「UQ WiMAX」のサービスを発表した。詳しくはリポート記事に譲るが、2月から首都圏で試験サービスを開始し、7月1日に商用サービスに移行する。あわせてUQ WiMAX対応機種4モデルと、月額4480円という料金も発表された。 周知のとおり、2009年から始まる“次の10年”のビジネスの広がりでは、ワイヤレス(モバイル)ブロードバンドの進展が重要な要素の1つになる。そして今年、ウィルコムの「WILLCOM CORE」とともにその先兵を務めるのが、UQコミュニケーションズのUQ WiMAXだ。 UQ WiMAXのビジネスとサービスは、スムーズに離陸できるのか。今回のMobile+Viewsでは、UQ WiMAXの記者会見と発表を振り返りながら、同社の可能性と課題について見ていきたい。 主戦場は内蔵
「今後,10Mビット/秒以下の通信はモバイルに移行する。モバイルが固定通信の市場を侵食していく」。スウェーデンのエリクソンのミカエル・ハレン 政府&産業担当ディレクターは,モバイル通信の高速化による変化をこのように展望する。同社は2009年末までに,端末と基地局間で最大150Mビット/秒の通信を実現するLTE対応システムを投入する。これにより,「一度に複数のユーザーがアクセスしても,それぞれのユーザーに5M~10Mビット/秒の速度が確保できる」(ハレン氏)。その速度は,固定通信のADSL回線に相当する。固定通信は光回線が主流となり,それ以外はLTEなどの無線通信が担うという将来像を同氏は描いている。 実際,ユーザーのアクセス状況も大きく変化している。「2006年ころは最もデータ通信を使うユーザーでも,月間の総利用量は1000万パケットだった。iPhoneなどが登場した現在では,1億パケット
2009年にモバイルWiMAXの商用化を予定するUQコミュニケーションズは11月,MVNO向けの卸料金を公表した(関連記事)。MVNOが通信設備を保有しない場合の料金は,契約者回線当たり月額3300円(税別)。これにMVNOの取り分が加わるので,ユーザー料金は4000円台前半になると見られる。 この水準では苦戦が濃厚だ。現行の3Gの定額サービスは月額5000円台(完全定額の場合)が中心。これに比べれば安いかもしれない。しかしモバイルWiMAXは当初は提供エリアが狭く,2.5GHz帯の周波数を利用するので屋内に電波が入りにくいとされる。利便性を考えると,高くても3Gを選ぶユーザーが多いと思われる。 もっとも提供エリアや屋内利用に関しては,3Gの通信機能と組み合わせたり,家庭向けのリピータや無線LANルーターとセットで提供したりする対策が考えられる。ただ,その場合は料金がさらに高くなるので,結
無線関連の展示イベント「無線アクセスネットワーク2009」の特別講演が2009年1月21日に開催され,業界関係者がWiMAXに関しての最新動向を示した。2009年2月にはUQコミュニケーションズが国内でWiMAXの試験サービスを開始する予定になっているが,第3世代携帯電話(3G)のデータ通信サービスと競合するという懸念もある。3人の関係者が,WiMAXの可能性と将来展望を示した。 日本総合研究所の新保 豊 理事・主席研究員(写真1)は,無線LANが登場してから約5年で普及したことを挙げ「WiMAXも5年ほどで普及すると見ている」という。 無線LANとは異なり,WiMAXの普及には事業者によるインフラ投資が必要となるが,米国のオバマ政権に倣って,日本でもITインフラに対する公共事業投資が増える可能性もあるという。都市部だけでなく,地方における地域WiMAXのインフラ投資も普及を後押しするとい
世界各国でHSPAネットワークの開始などによってモバイル・ブロードバンド市場が急速に立ち上がりつつある。2010年以降にはHSPAを発展させた3.9世代の通信技術,LTE(long term evolution)もスタートする見込みだ。モバイル・ブロードバンドの最新動向を,世界各国の情勢に詳しいスウェーデン・エリクソンのミカエル・ハレン政府・産業担当ディレクターに聞いた。 世界各国で200以上のHSPAネットワークが動きはじめている。HSPA対応端末が1000を超えるなど,市場が急速に立ち上がりつつある。欧州では2007年に市場が立ち上がったが,先進国ではなく発展途上国などでも始まっている。例えばインドネシアなどは4事業者がHSPAのネットワークを提供。ロシアや南アフリカなどでもサービスが開始された。 現在,世界で2億6200万のW-CDMA/HSPAの加入者がいるが,そのうちの4分の1が
無線通信サービス高速化、一段と データ通信や携帯電話2009年1月3日8時0分印刷ソーシャルブックマーク 09年は国内の無線通信サービスが一段と高速化する。新たな高速データ通信が始まるほか、次世代携帯電話の参入業者も決まる予定。動画など大容量のデータをスムーズにやりとりできる通信基盤は、新たな市場をつくりだすきっかけになりそうだ。 KDDI系のUQコミュニケーションズは今夏から「モバイルワイマックス」を、ウィルコムは「ウィルコムコア(次世代PHS)」を10月から、それぞれ東京、大阪、名古屋の一部地域で始める。いずれのサービスも無線LAN並みの通信速度で携帯電話のように移動しながら使えるのが特徴。まずはパソコンに差し込んで使うデータ通信端末を発売する。 現在の携帯電話の最大通信速度は最大手のNTTドコモで受信が毎秒7.2メガビット、送信が384キロビット。ワイマックスは受信が40メガビット、
米Sprint Nextelは米国時間2008年12月17日,第3世代(3G)と第4世代(4G)の両ネットワークでのデータ通信に対応したUSBモデム「Sprint 3G/4G USB Modem U300」を12月21日に発売すると発表した。3Gと4Gの両方に対応したデュアルモードの通信端末は米国初としている。 同社のモバイルWiMAXのサービスエリアでは4Gモードで動作し,下りで平均2~4Mbpsの通信速度を実現する。それ以外の地域では現行の3Gネットワークを利用し,平均600K~1.4Mbpsの下り速度となる。 本体は幅3.25センチ×長さ9.14センチのカード型。回転式のUSB端子でパソコンに接続する。対応OSはWindows Vista/XP/2000。 現時点で4Gでの通信が可能なのは,9月にモバイルWiMAXサービスを開始したメリーランド州ボルチモア地区(関連記事:Sprint
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