3月23日、将棋のプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトが対峙する「第2回将棋電王戦」が開幕した。 勝負は、日本将棋連盟に所属する現役プロ棋士5人と、第22回世界コンピュータ将棋選手権で上位に入った5つのソフトが、5対5の団体戦形式で戦う。持ち時間は各4時間。対局は3月23日~4月20日まで毎週土曜日に一局ずつ行われ、結果3勝した方が勝者となる。 電王戦の主催は、ニコニコ動画でおなじみのドワンゴとプロ棋士の総本山である公益社団法人日本将棋連盟。対局の模様はニコニコ生放送で全対局が生中継されるほか、モバイル用棋譜中継ソフトの「日本将棋連盟モバイル」でも配信される。 人間対コンピュータ、戦いの経緯 第一局の模様をレポートする前に、どうしてプロ棋士とコンピュータが戦うことになったのか、その経緯について説明しておきたい。そこには目頭が熱くなるような人間ドラマもあり、これを知らずして電王戦は語れないのであ