ヒラリー・クリントンの回顧録『ハード・チョイシズ(困難な選択)』が6月10日に発売されたのは、何とも微妙なタイミングだと思います。というのは、これから仮に2016年の大統領選に出馬するのであれば、これからの政治日程の中でどう行動していくのかという点から逆算すると、やはり効果的なタイミングだと言えるからです。 まずヒラリーは、08年の予備選での確執を越えて国務長官としてオバマ政権に参画したわけです。ですが、この国務長官職は13年1月にオバマ政権の2期目が発足するにあたって、辞しています。 どうしてこの時点でやめたのかというと、それは16年に大統領選に出馬するとなると、このタイミングしかなかったからです。例えばですが、現在まで、つまり14年の半ばまでやって、そこで辞めるということも可能は可能でしょうが、国務長官というのはアメリカの外交の司令塔ですから、その責任ある地位を中途半端な格好で投げ出し
![2016年大統領選、軸はやはりヒラリーか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1a78cc1d5ab7d8bd1174989a35dd8ede9ad90074/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Freizei%2Fimg%2FblogThum_200x200.jpg)