ブックマーク / synodos.jp (172)

  • イスタンブルだけでも全ヨーロッパより多い難民がいる / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2015.11.09 Mon イスタンブルだけでも全ヨーロッパより多い難民がいる SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) 国際救済委員会のデーヴィッド・ミリバンド委員長は、シリア人を筆頭とした難民の60%が大都市で生活しており、イスタンブルの難民だけでもヨーロッパへ到来した全難民の数を超えていると伝えた。 イギリスを拠点とするNPO国際救済委員会のデータによればイスタンブルで暮らす難民数は33万6000人である。この数はヨーロッパへ到来した全難民の数より多い。 一方、トルコの全難民数は250万人近くである。 国際救済委員会はトルコで進めている調査の中でイズミルとその近郊で暮らす800世帯と面談した。同調査から3つの結果が明確となっている: –トルコへ来た難民うちの80%がシリア人かイラク人である。 –そのほぼ全員が難民である。彼らは経済的な意図で移住せず、戦火

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    watermaze 2015/11/09
  • やりくりが下手だから払えない?――現代家計の滞納問題/ 鳥山まどか / 教育学 | SYNODOS -シノドス-

    「滞納」という言葉を聞いて、なにを思い浮かべるだろうか。 学校給費の滞納問題や、高校授業料の滞納で卒業証書が発行されない生徒がいた問題を思い出す人がいるかもしれない。あるいは、国民健康保険料を支払わずにいたために訴訟になったり、給与等の差し押さえがなされることが多くなっているという話を耳にしたことのある人もいるだろう(北海道社会保障推進協議会『笑顔でくらしたい』第80号2015年2月)。 こうした滞納問題は、時に、個人のモラルの問題や、家計管理能力の低さの問題として語られる。「だらしがないから」「やりくりが下手だから」滞納する、あるいは、支払うべきものを支払う意思に欠ける人の問題だとみなされがちだ。 ここで、表1を見ていただきたい。これは、北海道で実施した、ひとり親世帯に対するアンケート調査結果から作成したものである。 表1 ひとり親家庭になってから経験した問題や困難(※1)(単位:人、

    やりくりが下手だから払えない?――現代家計の滞納問題/ 鳥山まどか / 教育学 | SYNODOS -シノドス-
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    watermaze 2015/10/23
    収入の多寡と個人のモラルや能力は強い相関関係があるというのはこの方面では政治的禁句なんだろうな、
  • 「ドイツ見習え論」に警鐘を鳴らす/三好範英 - SYNODOS

    先月、『ドイツリスク 「夢見る政治」が引き起こす混乱』(光文社新書)を上梓した。ドイツにおける、エネルギー転換(脱原発と再生可能エネルギー導入)、ユーロ危機、ロシア中国への接近、歴史認識問題などについての現状報告のだが、これらの問題に通底するドイツの「危うさ」を「夢見る人」としてのドイツ人の特質に求め、日に根強い「ドイツ見習え論」に警鐘を鳴らす、という趣旨のである。 キーワードの「夢見る人」とは、拙著で次のように定義した。「自分の抱いている先入観や尺度を対象に読み込み、目的や夢を先行させ、さらには自然や非合理的なものに過度の憧憬を抱くドイツ的思惟の一つのあり方」(p.11)と。これはロマン主義的傾向としてドイツ文化論などではつとに指摘されてきた、ドイツ人の国民性である。 私はベルリン特派員時代に、福島第1原発事故をきっかけにしたドイツ脱原発方針の決定、ユーロ危機を通じたドイツや欧州

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    watermaze 2015/10/15
  • 米国ユダヤ社会で強まるイスラエル批判――新時代のロビイング組織/立山良司 - SYNODOS

    今年3月3日、イスラエルのビンヤミン・ネタニヤフ首相は米議会両院合同会議で演説し、核開発問題を軸にイラン脅威論を最大限に強調した。40分以上に及んだ演説中、議場では共和党議員らがスダンディングオベーションを繰り返した。 しかし、ネタニヤフ演説は当に成功といえるのだろうか。演説予定が明らかになった今年1月下旬以降、オバマ米政府だけでなく米国ユダヤ社会内からも厳しい批判が相次いだ。 AIPAC(米国イスラエル公共問題委員会)を中心とする米国イスラエル・ロビーの影響力の強さは、「前例がない」とまで形容されてきた。それを担保してきたのは、イスラエル支持に関し米国ユダヤ社会が一枚岩を誇ってきたことにある。 だが、ネタニヤフ演説への反応が示唆するように、米国ユダヤ社会内には今、イスラエルとの関係をめぐり深い亀裂が生じつつある。新しいイスラエル・ロビー組織「Jストリート」の台頭を手掛かりに、亀裂の背景

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    watermaze 2015/10/01
  • 戦後賠償――ドイツと日本の違いはどこにある?/石田勇治×飯田泰之 - SYNODOS

    戦争には関わりのない子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」。戦後70年談話で安倍首相はこのように述べた。70年前、日と同じように敗戦国となったドイツ。彼らは過去の歴史にどうやって向き合ってきたのか。そこから日が学ぶこととは。東京大学大学院・石田勇治教授と経済学者の飯田泰之が語り合う。2015年8月26日(水)放送TOKYO FM「TIME LINE」『過去を克服できたドイツ、できない日』より抄録。(構成 / 大谷佳名) ■ TIME LINE TOKYO FM(80.0MHz)で月~木 19時から放送。多様な価値観、経験を積んだ「言論集団」と共に、様々な出来事・ニュースの「糸」を手繰って、今日という1日の意味を感じるニュース番組。第2、4水曜日は飯田泰之(明治大学政治経済学部 准教授)が担当。生放送終了後、「もう一度聴きたい!」という声に

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    watermaze 2015/09/16
  • インドネシア大虐殺はなぜ起こったのか/倉沢愛子 - SYNODOS

    昨年、「アクト・オブ・キリング」という、世界各国で様々な賞を受賞した異色のドキュメンタリー映画が日でも上映され、センセーションを起こした。 それは50年前にインドネシアで起こった共産党関係者の大虐殺の際に、殺害に手を染めた人々が誇らしげにその時の状況を再現して見せるというもので、その設定の奇抜さが評判を呼び、また人を殺すという行為にまつわる心理を描いたものとして関心を集めたのであるが、同時に歴史を振り返る機会も与えてくれた。 映画を見た多くの人が「あんな事件当にあったとはまったく知らなかった」と語った。わずか50年前の、しかもインドネシアという比較的近い国において、である。 毎年何十万人もの日人が訪れているバリ島(バリもれっきとしたインドネシアのひとつの州である)でも起こっていたのだというと人々はもっと驚く。そしてインドネシア史を専門としているこの私は、人々が知らないというそのこと

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    watermaze 2015/09/08
  • 中国経済にいま何が起きているのか――険しいデフレからの回復の道/梶谷懐 - SYNODOS

    中国経済が大揺れである。特にここに来ての、政府による市場への二つの大規模な介入が世界を揺るがしている、と言ってよい。 一つ目は、株式市場の急落を受けた政府による株価維持策である。6月12日、上海総合指数は7年ぶりの最高値をつけた後に急落し、3週間で30%ほど下落して4000台を割り込んだ。 株価急落の後は、政府の露骨ともいえる市場介入=「救市(マーケット救済)」が注目を集めた。 政府は、大手証券会社には投資信託の買い支えを、国有企業には自社株買いをそれぞれ要請し、また公安当局は「悪意のある空売り」の取り締まりを行った結果、7月下旬に株価指数は一旦4000台を回復した。しかし、7月27日には前週末比8.5%の、さらに8月18日には前日比6.15%の安値を付けるなど、株価の下落に歯止めがかかっていない。 加えて、中国人民銀行が8月半ばに行った人民元の対ドルレート基準値の切り下げである。中国人民

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    watermaze 2015/08/21
  • ソマリア政治・外交ことはじめ――氏族、ディアスポラ、アル・シャバーブ/『恋するソマリア』著者、高野秀行氏インタビュー - SYNODOS

    ソマリア政治・外交ことはじめ――氏族、ディアスポラ、アル・シャバーブ 『恋するソマリア』著者、高野秀行氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#恋するソマリア#ソマリランド 「アフリカの角」という言葉をご存知だろうか。アフリカ大陸の東に突き出た半島部分、ちょうど動物の角のような形をしたこの地域に、エチオピア・ジブチ・ケニアに隣接して海岸線を覆うような形で存在しているのがソマリア連邦共和国である。 1991年に独裁政権が倒れて以来、この国では内戦と無政府状態が続き、「崩壊国家」とも呼ばれている。事態の打開を図るために実行された、アメリカを中心とする多国籍軍の派遣が惨めな失敗に終わったさまは、映画『ブラックホーク・ダウン』にも描かれている。国連やアフリカ連合によるその後の度重なる国際介入も、未だこの国に真の安定をもたらすことはできていない。 しかし、内戦と海賊のイメージが先立つこのソマリアの北

    ソマリア政治・外交ことはじめ――氏族、ディアスポラ、アル・シャバーブ/『恋するソマリア』著者、高野秀行氏インタビュー - SYNODOS
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    watermaze 2015/07/27
  • シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向 / 青山弘之・浜中新吾 | SYNODOS -シノドス-

    2011年3月に「アラブの春」の混乱が波及したシリアでは、国内外の様々な当事者による暴力の応酬、欧米諸国などの制裁や干渉により情勢が悪化し、人々の生活は困窮を極めている。「今世紀最悪の人道危機」と称されて久しいこの紛争によって、23万人以上が死亡し、400万人弱が国外で、また650万人が国内で避難生活を余儀なくされ、1,000万人が被災していると言われる。こうした推計、とりわけ死者数推計の最大の根拠となっているのが、シリア人権監視団が発表する統計データである。 シリア人権監視団(アラビア語名al-Marṣad al-Sūrī li-Ḥuqūq al-Insān、英語名Syrian Observatory for Human Rights (SOHR)、http://www.syriahr.com/)は2006年、英国在住のシリア人、ラーミー・アブドゥッラフマーン氏が設立した人権団体で、紛争

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    watermaze 2015/07/17
  • 「新型うつ」は若者のわがままか?/井出草平 - SYNODOS

    「新型うつ」と呼ばれるものが、20代から30代の若手社員を中心に増えていると言われています。「新型うつ」の特徴はいくつか挙げられています。 たとえば、気分が沈み出社できないが、プライベートでは遊びに出かけているというもの。仕事でうまくいかないことがあると、上司や同僚の責任にするなど他罰的な傾向があるといったものです。「新型うつ」は「現代型うつ」と呼ばれることもあります。 まず、指摘しておきたいのは、「新型うつ」という言葉や概念は、病名や診断名といった医学の専門用語ではないことです。2007年ごろからメディアを中心に広まった言葉で、精神科医の香山リカさんが使い始めてから広がっていきました。 「増加する新型うつ」といったようなことが言われますが、「新型うつ」の増加を示す調査はありません。病名でも診断名でもないわけですから、調査がされたことがありません。また、この言葉は日独自のもので、海外では

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    watermaze 2015/07/09
  • マルクスによる自由論の「美しい」解決/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    前回から、カール・マルクスの思想を検討しています。 私たちは、リバタリアンの自由論を自己矛盾のないように徹底した結果、能や欲求や情動や肉体などとしての「生身の個人」を主人公とする自由概念に到達しました。その「生身の個人」の望みが、人間の「考え方」──理性、計画、法令、慣習、ルール、評価、価値観等々のあり方──のせいで妨げられることを、「自由の侵害」とみなすべきだということになりました。 前回確認したのは、この立場は、マルクスが、先行するヘーゲル左派哲学やアナーキズム思想から引き継いだ立場にほかならないということでした。特に、ヘーゲル左派のフォイエルバッハは、生身の感性的な人間を主人公とみなしたうえで、社会的な「考え方」(フォイエルバッハのとりあげたケースでは「神」)が、その主人公の自由にならない外的なものになって、かえって生身の人間を抑圧してくることをもって、「疎外だ」と言って批判しまし

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    watermaze 2015/07/07
  • 加害者の手記――元少年Aによる『絶歌』発売から何を考え、議論すべきか/武田徹×藤井誠二×荻上チキ - SYNODOS

    神戸連続児童殺傷事件の元少年によって今月11日、元少年Aの名前で書いたとされる『絶歌』と題されたが、太田出版から発売された。事件から18年経った今、このが発売されたに対して何を議論すべきか。TBSラジオ「荻上チキ・Session22」から抄録。(構成/住麻子) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://www.tbsradio.jp/ss954/ 荻上 今日はノンフィクションライターの藤井誠二さん、恵泉女学園大

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    watermaze 2015/07/06
  • 「獲得による普遍化」という解決──センのアプローチをどう読むか/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    「獲得による普遍化」という解決──センのアプローチをどう読むか 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #リスク・責任・決定、そして自由!#セン ここまでのところで、流動的人間関係にふさわしい政治哲学を探求する中から、リバタリアン思想の内部矛盾を解いてそれを徹底することを試みました。 その結果、理性や主義主張や制度などが暴走して人間を犠牲にすることを防ぐには、「自由」の主体は第一義的には理性ではなく、あくまで生身の個々人でなければならないということに至りました。 すなわち、能や肉体や感覚を持って具体的な暮らしや労働の現場で生きている「感性的個人」でなければならないということです。しかしこの個々人が、互いに矛盾、対立しあわずに、望む通りに自由が実現できることはどうしたら可能なのでしょうか。 そこで前二回はマルクスの解決を見ました。暮らしや労働の現場で生きている「感性的個人」

    「獲得による普遍化」という解決──センのアプローチをどう読むか/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
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    watermaze 2015/07/06
  • 東日本大震災、体育館避難所で起きたこと/佐藤一男 - SYNODOS

    東日大震災。 東日全体で21000人もの人が命を失い、または行方不明となりました。私も被災し岩手県陸前高田市米崎小学校の体育館で二ヶ月間にわたり避難所生活をしながら避難所運営を経験しました。 多くの人に助けられ過ごした時間です。この場をお借りして、日中の人に御礼を述べさせていただきます。 来であれば、避難所運営の一例として記録と御礼だけに留めるべきことですが、次の万が一の時のために避難所運営の改善点とご支援をいただいた際に気になった点を記させていただきます。 両親とと一男二女の7人暮らしをしていました。両親とも同じ米崎町生まれで、昭和35年のチリ地震津波の被害も経験しています。は同じ岩手県内でも内陸の一関市生まれなので、結婚するまで津波に対する防災教育を受けずに育ちました。 震災時、子どもは小学校一年の長女と保育園年長組の次女は学校と保育園へ。1歳6ヶ月の長男は自宅でと一緒で

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    watermaze 2015/06/26
  • アウトサイダーアートの幻想を超えて――第5回「心のアート展」の挑戦/心のアート展実行委員・荒井裕樹氏インタビュー - SYNODOS

    2015年6月17日(水)~6月21日(日)、東京芸術劇場5階〔ギャラリー1〕にて東京精神科病院協会(東精協)主催による、第5回 心のアート展「創る・観る・感じる パッション―受苦・情念との稀有な出逢い」が開催中だ。東精協に加盟する68の病院に入院・通院している方たちの作品を展示している。第5回を迎える「心のアート展」のみどころを荒井裕樹さん(二松学舎大学特任講師・心のアート展実行委員)に伺った。(聞き手・構成/山菜々子) ――第5回を迎える「心のアート展」ですが、見どころはどこですか? 2009年からはじめて5回目になりますが、毎回作品の展示だけではなく、「ギャラリートーク」や作者とおしゃべりできるようなイベントもあります。来た人も参加できるようなアート展を意図的に目指しました。さっきも飛び入りのダンス・パフォーマンスがあって、みんなで鑑賞しました。 ――双方向の展示会なのですね。特別

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    watermaze 2015/06/19
  • 今ある秩序をこえるために――文学の時代錯誤と試行錯誤/日本文学者・位田将司氏インタビュー - SYNODOS

    わざわざ大学まで行って日文学を勉強する意味はあるのか!?――これは小説や言葉が好きな人でも躊躇することではないでしょうか。しかし日近代文学という、比較的アプローチしやすい分野を通すことで見えるものが数多くあります。「田舎から出たい……!」という自身のきっかけから東日大震災まで、文学を通して見つめてきた位田先生にお話を聞きました。(聞き手・構成/住麻子) ――位田先生のご専門を教えてください。 専門は日近代文学です。横光利一という、1920年代から40年代にかけて活躍した作家を中心に研究しています。教科書などで『蠅』という作品を読んだことのある高校生も多いかもしれません。 ――高校生のころから日文学に興味があったんですか? 教科書で小説を読む程度でした。大学の学部時代は商学部にいましたし、日文学を専攻したのは大学院からです。 横光利一 ――なぜ商学部から文学へ変更したのでしょう

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    watermaze 2015/06/16
  • SNPの躍進とナショナリズムの脱民族化――国のかたちを再想像するスコットランド/久保山尚 - SYNODOS

    SNPの躍進とナショナリズムの脱民族化――国のかたちを再想像するスコットランド 久保山尚 スコットランド史、スコットランド政策研究 国際 #スコットランド#SNP 2015年5月のイギリス(UK)総選挙で、スコットランド国民党(Scottish National Party = SNP)が議席を6から56に急増させ脚光を浴びた。 過半数以上となる331議席を獲得し政権を組んだ保守党、232議席の労働党に次いで、SNPはUK全体の第三党となっただけではなく、スコットランドにおいては50%の得票率、59議席の9割以上を占める地滑り的勝利であった。 選挙前から世論調査等でSNPが躍進することは予想されていたが、56議席という結果は予想を大きく上回るもので、SNP党首のニコラ・スタージョンも驚きを隠せない様子であった。 SNPの躍進について、日語メディアで様々な解説が行われているが、いずれもロン

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    watermaze 2015/06/02
  • 「生身の個人にとっての自由」の潮流の中のマルクス/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    ここまでのところで、リバタリアンの「消極的自由」論の内包する自己矛盾について、二点確認しました。ひとつは「個人の言動を縛るのも、意識的でない縛りならOK」とする理屈についてで、もうひとつは「理性ノ自己実現コソ自由ナリとするのは抑圧のもと」とする認識についてです。 第一の論点については、「お上」の明確な意志なんかなくても、フラットな個々人の間の意図されざる縛りあいでも、個人の自由への抑圧になるのではないかという批判が成り立ちます。人身御供の因習でも、「イジメ」や差別でも、主戦論が高まって戦争になるときも、そんなケースはたくさんあります。 よく考えれば、暴君の支配だって、「多くの他者が暴君に忠実だろう」と、軍人や警官を含むめいめいが予想することで、みんなで自分を守るために縛りあって維持されている秩序だと言えます。結局は、フラットな個人間での、因習のような相互束縛と図式は同じです。そうすると、「

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    watermaze 2015/05/22
  • “記憶”の国家発注――国と国民がもつ独ソ戦のイメージ - SYNODOS

    第二次世界大戦(大祖国戦争)は、ロシア国内のあらゆる政治的ライバルたちを和解させる歴史的大事件であり続けているが、それでも、この戦争に関する考え方は変化してきた。そして、映画はその変遷を反映している――たいていは、国家がイメージを改変すべく介入することで。(ゲンナジー・ウスチヤン、 映画評論家、「Time Out モスクワ」誌編集長) ミハイル・チアウレリ監督の『ベルリン陥落』(1949)は、第二次世界大戦を描いた数あるソ連映画の中でも、最も興味深いものだろう。その厚かましいプロパガンダぶりと、“ドキュメント”の相対性、虚構性は、世界の映画を見渡しても類例がない。 スターリンは、ソ連市民アレクセイ(製鋼労働者)の、プライベートを含め生活のあらゆる場面に、直々に立ち会っている。アレクセイが恋するナターシャへの熱い思いを聞いてやるかと思えば、自ら庭木に土寄せをしたりする。はたまた、ゲオルギー・

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    watermaze 2015/05/17
  • 信任されたネタニヤーフ政権――中東政治におけるイスラエルの一人勝ち/臼杵陽 - SYNODOS

    2015年3月17日、イスラエルで第20期イスラエル国会(クネセト)選挙が行われた。大方の予想に反して、与党ネタニヤーフ・リクードが第一党になった。だが、2015年5月6日の組閣期限ぎりぎりで、右派・宗教・中道の諸政党から構成される連立内閣の組閣にようやくこぎつけた。 異例中の異例の組閣工作であった。というのも、来なら選挙後45日以内に組閣されなければならないのであるが、一度組閣期限を迎えて、リヴリン大統領によって1週間、期限が延ばされた上での、議会で過半数ぎりぎり確保できる瀬戸際の組閣だったからである。このような延期はイスラエル政党史上でも初めての出来事である。それだけ、連立内閣の組閣が難航したわけである。 もともと、この総選挙はネタニヤーフ首相が昨年12月、4年任期の途中2年目で国会解散を決意したため実施されたものであった。解散の直接的な原因となったのが、極右勢力のイニシアティブの下

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    watermaze 2015/05/12