花巻市の老舗デパート「マルカン百貨店」は7日、建物の老朽化を理由に6月7日に閉店することを明らかにした。開店43年目の店舗は、昨年夏に実施した耐震診断で大規模修繕の必要があると判定された。改修費が数億円規模に上るため、営業継続は困難と判断した。名物メニューが多く、昭和の雰囲気で人気を博している展望大食堂も閉じる。 同店は1973年に開店。建物は鉄筋コンクリート8階で、延べ床面積は約7743平方メートル。1~5階で衣料品、生活雑貨、家具などを販売している。 市内を一望できる6階の展望大食堂は琥珀(こはく)色の照明がレトロムードを演出する人気スポット。高さ25センチのソフトクリーム、ナポリタンにカツを載せた「ナポリカツ」、辛みそ味の「マルカンラーメン」などの名物メニューが並ぶ。 7日に母と娘と3人で食事に来た北上市の主婦今宮和歌子さん(40)は「小さいころから毎週のように家族で出掛けた思
<北海道新幹線>函館市民の旅行先「仙台」4割 北海道新幹線が開業したら仙台に行きたい-。新幹線を利用して訪れたい場所に、函館市民の約4割が仙台を挙げたことが、青森地域社会研究所の実施したアンケートで分かった。 アンケートは昨年11~12月、青森県内と函館市内の20~50代の給与所得者計1300人を対象に行い、1192人(青森側938人、函館側254人)から回答があった。 函館市民に訪れたい場所(駅)を尋ねたところ、東京が38.1%と最も多く、次いで仙台が36.4%だった。新青森は11.7%、盛岡7.3%、八戸3.2%、青森県今別町に新設される奥津軽いまべつは1.2%にとどまり、開業で近づく大都市圏を巡りたい意識がうかがえた。 地元での盛り上がりについては、青森側の46.5%、函館側の41.3%が「欠ける」と回答。同研究所は、青森側の割合の高さについて「八戸、新青森に続く3度目の開業と
<仙台いじめ自殺>市と加害生徒らに調停申し立て 仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、遺族が市と複数の加害生徒に対し、事実関係の究明と責任の所在の確認を求める民事調停を仙台簡裁に申し立てたことが8日、分かった。第1回調停は今月中に開かれる。 申し立てによると、男子生徒は14年4月に館中に入学。同じ学年の男子生徒から仲間外れや悪口、からかいなどのいじめを受け、同年9月に自殺した。市教委の第三者委員会がまとめた報告書は、いじめには同級生の男子生徒11人が関与したと指摘している。 遺族側はこの報告書をベースに、入学直後からいじめが始まり、部活を休んだことを「仮病」「サボり」と言われたり、級友らとプールに行った際、男子生徒だけ置き去りにされたりしたと主張している。 学校の責任については、保護者から6回の相談を受け、加害生徒に謝らせる「謝罪
仙台藩の宿場町・吉岡(現宮城県大和町)を救った町人たちの実話に基づく映画「殿、利息でござる!」の製作委員会は3日、フィギュアスケート男子でソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦選手(ANA、宮城・東北高出)が藩主の役で登場すると発表した。羽生選手の映画出演は初めてで、既に撮影は終了。映画は5月7日、宮城県内で先行上映し、同14日から全国公開する。 羽生選手は「地元宮城にこんな素晴らしい話があったことに驚いています。殿様として威風堂々とした姿と優しさを兼ね備えるギャップを表現できればと思い、一生懸命やりました」とコメントを寄せた。 江戸時代中期、9人の町人が私財をなげうって集めた大金を藩に貸し付け、利息によって貧しい庶民を支えた物語。主役は阿部サダヲで瑛太、妻夫木聡、竹内結子らが出演する。 東日本放送が開局40周年記念事業として企画し、松竹、河北新報社などと製作委員会を構成した。
JR東日本がJR仙台駅東口2階の東西自由通路沿いに整備中の大型商業施設が、3月18日にオープンする予定であることが20日、分かった。拡幅工事が進む東西自由通路の利用も同時に始める予定。1977年の現駅舎開業以来となる大規模再開発の中核施設が完成し、東北の玄関口としての存在感をさらに高めそうだ。 関係者によると、JR東などが開業日を3月18日としたのは、東日本大震災発生から丸5年を迎える11日から1週間後で、追悼ムードに配慮しつつ復興の機運をあらためて高められる時期に当たることが理由という。 開業日の翌19~21日が3連休で多くの集客が期待できることや、26日の北海道新幹線開業直前であることも考慮されたとみられる。 JR東日本仙台支社によると、商業施設は地上6階、地下1階で店舗面積は約1万300平方メートル。JR東が建設し、ホテルメトロポリタン仙台などを経営する仙台ターミナルビル(仙台
大雪で地上の交通網が乱れる中、仙台市地下鉄の利用は伸びた=18日午後5時20分ごろ、仙台市青葉区一番町 仙台市は19日、大雪となった18日の市地下鉄東西線の利用者数を7万2400人と明らかにした。1日平均5万400人だった昨年12月の実績を44%上回り、荒天時の強みが発揮された。 増加が目立った駅は青葉山、川内(青葉区)。青葉山が6600人で昨年12月の2600人の2.5倍、川内も4500人と2000人から2.3倍に増えた。両駅とも大学キャンパスの最寄り駅。自転車やバイクで通う学生が地下鉄に切り替えたと見られる。 一方で、開業前の需要予測8万人にはなお届かず、目標達成の難しさも浮き彫りになった。市交通局の担当者は「学生の取り込みが重要」と語り、新年度に向け各大学への働き掛けを強める考えをあらためて示した。 18日の南北線利用者数は20万5200人と、先週平日の16万7900人~17万
<仙台東西線>震災メモリアル施設2月全館開館 仙台市は2月13日、東日本大震災関連資料を常時展示し、被災地視察の拠点とする「せんだい3.11メモリアル交流館」を若林区の市地下鉄東西線荒井駅の駅舎内に全館オープンする。 駅1階に昨年12月に先行開館した交流スペースがあり、2階に展示室とスタジオを設けた。震災時の状況や復興の歩みをパネルで紹介し、被災した道路標識や小学校の椅子を並べる。 市は新年度以降、市民団体や住民と連携し、沿岸被災地を案内する語り部の養成や視察コース作りに着手。交流館を視察拠点とする考えだ。奥山恵美子市長は19日の定例記者会見で「震災を忘れず、あらためて防災を考える施設にしたい」と述べた。 震災の記憶を後世に伝える震災メモリアル事業は、市震災復興計画(11~15年度)に基づいて実施。市の第三者委員会は2014年策定の報告書で、拠点施設を沿岸部と中心部の2カ所に置いて進
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」を率いて2011年女子ワールドカップ(W杯)の優勝に貢献し、今季限りでの現役引退を発表したMF澤穂希選手(37)=INAC神戸=の引退会見を受け、夫であるJ1仙台運営・広報部長の辻上裕章氏(39)が17日、仙台市内で記者会見を開き、「長い間お疲れさまと伝えた。妻の最終章のシーズンを、夫としてサポートできたことに感謝している。彼女しかできないフィールドでの活動を支え続ける」と話した。 現役引退の意向は7日夜に電話で伝えられた。「その時が来たと思った。全てを受け入れる心境だった」と振り返る。 今夏のW杯カナダ大会を前にした昨年末にも引退の相談を受けた。「まだ体が動くのにW杯を目指さないのは寂しかった。妻のチャレンジ精神をかき立てることが、僕のできること。W杯のピッチに立った時はうれしかった」と述べた。 会うのは月1、2回だが、ほぼ毎晩寝る前に電話で
<WUG>被災地舞台の短編アニメ制作へ 地方創生先行型交付金を活用する台湾からの観光客誘致事業の一環として、宮城県が県内を舞台とする人気アニメ「Wake Up,Girls!(ウエークアップ・ガールズ)」の短編を制作することが16日、分かった。東日本大震災の被災地を絡め、観光客が舞台を訪ねる旅行「聖地巡礼」を促し、地域活性化につなげる。 アニメは、仙台市や気仙沼市を舞台に7人の少女がアイドルを目指す物語。県内では2014年1~3月にテレビ放映された。劇場版は3作目が現在公開中。 県が14日に行った制作委託先の入札で、仙台市内の広告代理店が1750万円で落札した。7分の新作2本を字幕なしと繁体字の字幕ありの二つずつ作る。県は新作を、来年2月中旬に台北市で開かれるアニメ博覧会に出品する。 現地では、新作に登場する被災地や名所を訪ねる仙台空港発着のツアー参加者100人を募集する。県空港臨空地
<震災記録誌>仙台市、16年度発行 仙台市議会12月定例会は14日、一般質問を始めた。奥山恵美子市長は、東日本大震災から5年間の復興の歩みと教訓をまとめた記録誌を来年度発行する方針を明らかにした。市震災復興計画が本年度で終了することを踏まえた総括になる。 奧山市長は「経験や課題を全国に伝えることは先導的に復興に取り組んできた本市の責務だ」と述べた。 若林区の市立病院跡地の売却方針に関し、稲葉信義副市長は「年度内に(売却条件など)考え方を示す」と答弁した。来年度早々にも公募に入るとみられる。 高橋卓誠(自民党)、平井みどり(市民フォーラム仙台)、佐々木真由美(公明党市議団)、舩山由美(共産党市議団)、相沢和紀(社民党市議団)、伊藤優太(維新の党)、柳橋邦彦(輝く仙台)の7氏が質問した。
山形県が13日開いた雪祭り観光イベントの実行委初会合では、構成する自治体首長から開催地の選定や趣旨に対する疑問とともに、事業費の内訳に詳細な説明を求める発言が相次いだ。自治体関係者らによると、イベントは他都市の雪祭りを視察した吉村知事の意向を反映し、内容が固まったという。県は今後の会合などを通し理解を求める。 「寒河江はハワイのようで雪のまちではない」 大江町の渡辺兵吾町長は、周辺に比べて雪が少ない寒河江市での開催に、極端な例えで否定的見解を示した。「雪に関わる山形県民の暮らし、歴史が反映していないと祭りの意味や広がりに欠ける」とも指摘、一過性のにぎわいづくりになりかねないと危惧した。 雪祭りを開催する各自治体中心部の積雪深は昨年2月の観測で、米沢市179センチ、新庄市134センチ。「雪旅篭の灯り」を開く西川町は2メートルを超える。一方、寒河江市は78センチにとどまる。 県は会場の
◎知の拠点 多賀城に来春開館(中) <新機軸コーヒー片手に> 天井まで届きそうな書架が広がる。館内には、書籍などを販売する書店と、コーヒーチェーン店も。音楽が流れ、来館者はコーヒーを片手に、読書や勉強など思い思いに楽しんでいる。従来の図書館のイメージとは大きく異なる。 10月1日、大手レンタルチェーンTSUTAYA(ツタヤ)を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」が指定管理者となる全国2例目の神奈川県海老名市立中央図書館がオープンした。CCCによると「平日の来館者数は平均約3000人で週末は約5000人。改装前の約3倍になった」。 CCCによる公立図書館の指定管理者第1号として、2013年4月に開館した佐賀県武雄市図書館は、市の人口5万に対し、初年度は92万人、14年度は80万人を呼び寄せたという。市が9月に行った利用者アンケートでは、回答者の85%が「大いに満足」
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