タグ

ブックマーク / science.srad.jp (22)

  • 自閉症を尿検査で診断 | スラド サイエンス

    >自閉症の人は消化器官の細菌構造が他とは異なるそうで、このため消化器系の疾患を患うことが多いという。 「消化器官の細菌構造」っつーか……要は「腸内細菌の構成」です。腸内細菌叢とか腸内フローラとか言われるもののこと。10年くらい前に「自閉症の原因は、腸内細菌にある」と述べた論文(pubmed [nih.gov])が出てまして、確か、Nature Newsも取り上げたことがあったと記憶してます。 この仮説の根拠としては、自閉症の小児とそうでない(正常な)小児では、腸内細菌叢を構成する細菌に違いが見られた、というもの。一般的に小児のうちは、いわゆるビフィズス菌の仲間(Bifidobacterium属)が優勢であることが多いのですが、自閉症の場合はクロストリジウム属の比率が高くなっていた、と。 だったら乳酸菌でも与えて「腸内環境を改善」してやれば自閉症が治るかも、ということで注目されたわけですが、

  • 新たな多能性幹細胞「Muse 細胞」が発見される | スラド サイエンス

    東北大の出沢真理教授ら、京大の藤吉好則教授らは、ES 細胞や iPS 細胞に比べて増殖率は低いものの癌化の危険性が低い多能性細胞を発見し、「Muse 細胞」と名付けた (NEDO のプレスリリース, 東北大学大学院医学系研究科・医学部のニュース記事, 河北新報の記事より) 。 Muse 細胞は人間の皮膚や骨髄の中に存在し、遺伝子導入などの操作をすることなく、ストレス条件により活性化。ES 細胞や iPS 細胞と異なり無限に増殖することはなく、2 週間ほどで増殖が停止する。神経や平滑筋、肝臓などへの分化は確認されたがすべての細胞に分化するかどうかはこれからの研究で明らかにしていくとのことで、ES 細胞や iPS 細胞にとって代わるものではないが、様々な利用方法が期待できるとのことだ。

  • 体調の悪い人を見ると免疫力が向上する | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2010年04月08日 17時27分 体調が悪いときはそれらしい振る舞いを! 部門より 咳やくしゃみなど、体調の悪いシグナルを出している人を見ると免疫が高まることが分かったそうだ(Psychology Today、家/.)。 実験では、水疱瘡や発疹といった症状の人や咳やくしゃみをしている人など、明らかに体調が優れない人の写真を10分間に渡り被験者に見せ、この前後に血液検査を行った。その結果、写真を見た後では血液中のインターロイキン-6(IL-6)値の23%増が認められたとのこと。IL-6は免疫を制御するサイトカインの一種であり、この値が高いと炎症などに対する強い免疫反応があることを示している。 免疫力はストレスで高まることも分かっているため、一部被験者には「銃を向けている人の写真」を見せたとのこと。このような写真は「体調の悪い人の写真」よりも不快であるとラン

  • 強力な磁場は、道徳的判断を鈍らせる ? | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2010年04月02日 12時00分 道徳的判断が鈍ると強力な磁場が発生する ? 部門より 人間の道徳的判断は、耳の後上部に位置する右側頭頭頂接合部で司られているそうだが、ここに磁気刺激を与えることと道徳的判断力の間に相関関係が認められたそうだ (Discovery News、家 /.) 。 右側頭頭頂接合部は人によって場所が微妙に異なるとのことで、この研究では被験者の右側頭頭頂接合部の位置を fMRI を使い正確に割り出し、25 分間に渡り経頭蓋磁気刺激 (TMS) を与える実験を被験者 20 人に対して行ったとのこと。 TMS を受けている間、被験者らは数十の話を読まされたとのこと。これらの話は「ガールフレンドが橋を渡るのをボーイフレンドが先導する」というのが典型的なあらすじで、話によっては全く問題なく橋を渡り終えたり、彼女が足首を骨折するよう意図的に先導す

  • 遺伝子組み換えトウモロコシ、肝機能や腎機能への悪影響が認められる | スラド サイエンス

    モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシの摂取は腎機能や肝機能を損ねる恐れがあることがラットを使った実験で明らかになったそうだ(家記事)。 実験に使用された遺伝子組み換えトウモロコシは、広域除草剤への耐性がある「Roundup-ready」と呼ばれる1種と、細菌由来のプロテインを含む殺虫属性をもった2種の合計3種類。また、研究にはMonsantoの生データも活用されたという。結論には「複数の遺伝子組み換えトウモロコシをたった90日間与えたラットにて腎機能や肝機能への明らかな悪影響が確認されたため、この種の研究では腎臓と肝臓に焦点を当てる重要性が今回の分析で明らかになった」と記述されており、他にも心臓や副腎、脾臓や血球への影響も確認されたとのことだ。 この論文は昨年12月のInternational Journal of Biological Sciencesに掲載されており、全文閲覧可能

  • ヒトゲノムには4000万年前のウイルス遺伝子が組み込まれている | スラド サイエンス

    大阪大学微生物病研究所の朝長啓造准教授率いる研究チームが、ヒトやサルなどのDNAに「ボルナウイルス」の遺伝子が取りこまれていることを発見したそうだ。この遺伝子は、少なくとも4000万年前までに取り込まれたと考えられるとのこと。7日付の英科学誌ネイチャーにて発表された(論文要旨、家/.、AFPBB News、朝日新聞)。 今までも生物のDNAにレトロウイルスの遺伝子の一部が取りこまれることがあるというのは知られており、ヒトゲノムではその8%がウイルス由来のものだとされている。しかしレトロウイルス以外のウイルスがゲノムに取りこまれていることが明らかになったのは今回が初めてだそうだ。取り込まれた遺伝子は今もタンパク質を作り続けているという。 この発見はウイルスを利用した遺伝子治療や、遺伝病の原因解明に繋がると期待されているそうだ。

  • 暗室で 50 年・1400 世代交代したハエ、「進化」した ? | スラド サイエンス

    YOMIURI ONLINE の記事によれば、50 年・1400 世代の間、暗室で世代交代したショウジョウバエに遺伝子配列に変異が蓄積され、生殖行動に変化が起きることを京都大理学研究科動物学教室が明らかにした。この成果は、12 月 9 日日分子生物学会の年会(注: Firefox 3/IE9では証明書期限切れ警告が表示されます) で発表されるそうだ。 1954 年に当時の森主一教授が暗室での飼育を開始し、以後今日まで遺伝学の実験用に育ててきたという。暗室のハエは、外見的には嗅覚が発達しにおいを感じる感覚毛が伸び、異性を匂いで判別するようになり、通常のハエには交尾しなくなったという。遺伝情報解読の結果、嗅覚・フェロモンなどに関する遺伝子 40 万か所で変異がみつかったそうだ。ショウジョウバエ 1400 世代は人間なら 3 ~ 4 万年に相当する。現在解明されている人間の進化に比べると、特殊

  • 海面に浮かぶクラゲを蹴り上げるイルカ | スラド サイエンス

    海洋生物学者チームにより撮影された、「イルカがクラゲをボールのように蹴り上げている」動画や写真が公開されている(Telegraph.co.uk)。 動画の0:35付近や1:30付近でイルカがしっぽで海に浮かんでいるクラゲを蹴り上げる姿がおさめられている。 Telegraphの記事によると、この動画はウェールズの沿岸で撮影されたもので、約6フィートもの高さまでクラゲを蹴り上げているという。学者らは、この行為が「水族館でイルカがボールを蹴り上げられる」理由だろうと述べている。

  • リボソームの構造と機能の解析にノーベル化学賞が贈られる | スラド サイエンス

    ストーリー by yosuke 2009年10月07日 22時55分 分子生物学とノーベル賞、第3章(って3で足りるんだっけ?) 部門より 2009年のノーベル化学賞はVenkatraman Ramakrishnan、Thomas A. Steitz、Ada E. Yonathの3氏に贈られると発表された(プレスリリース)。 受賞理由は『リボソームの構造と機能の研究』で、細胞内でタンパク質合成の場となるリボソームの構造と機能の解析に対して贈られる。 生物は設計図とも呼ばれるDNAから一部をコピーしたRNAを作成し、そのRNAの配列に基づいてタンパク質を合成する。そのRNAからタンパク質の合成を行う場がリボソームである。 リボソームはタンパク質サブユニットとRNAサブユニットの2つから構成されており、リボソームがRNAと結合した後tRNA-アミノ酸複合体がリボソーム内でペプチド鎖を伸長させる

  • 染色体末端構造の研究にノーベル医学生理学賞が授与される | スラド サイエンス

    2009年度のノーベル医学生理学賞はエリザベス・H・ブラックバーン、キャロル・W・グライダー、ジャック・W・ショスタクの3氏に贈られると発表された(プレスリリース)。 受賞理由は『テロメアとテロメラーゼによる染色体保護機構の発見』で、真核生物における染色体分裂時の保護機構の研究。 真核生物では染色体が直線状の構造を取るが、この染色体はDNAの二重らせん構造によって構築されている。DNA複製時には一方のDNAを鋳型として5'から3'という一定方向にのみ複製が行われ、数残基の足場が必要なために分裂ごとに数塩基ずつ染色体が短くなる可能性が示唆されていた。 ところが実際には染色体の長さは一定に保たれ、しかも一定配列(TTGGGG)が繰り返されていることから、何らかの機構があると考えられていた。 今回受賞した研究は上記DNA配列の発見とこの機構を実現するテロメラーゼの発見に対して与えられている。細胞

  • 睡眠不足がアルツハイマーの一因に? | スラド サイエンス

    アルツハイマー病の進行は「アミロイドベータ」というタンパク質が脳内に蓄積するのと関わりがあると考えられているが、睡眠不足によりこのタンパク質の蓄積が進行することが分かった(読売新聞、ブルームバーグ、家記事)。 ワシントン大学の研究チームが行ったマウスを使った実験では、脳内のアミロイドベータは起きているときに高い値を示し、睡眠時には減少することが分かったとのこと。さらにマウスを1日20時間起き続けさせる「睡眠不足」状態にすると、アミロイドベータの蓄積が進むことが明らかになったそうだ。また、不眠症治療薬を投与すると脳内のアミロイドベータの減少が認められたとのことで、睡眠不足はアルツハイマー病の一因であることが示唆されたという。 人間においては、青年期や中年期の睡眠不足とアルツハイマー病発症の関係性や、慢性的な睡眠障害のある人がアルツハイマー病を発症する確率などを今後研究していく必要があるとの

  • 統合失調症患者はニコチン摂取により認識機能が向上する | スラド サイエンス

    統合失調症の患者はニコチンを摂取することにより集中力や記憶力などの機能向上や衝動的行動の改善がみられるそうだ (COSMOS、家 /. 記事より) 。 クイーンズ大学の Ruth Barr 博士率いる研究チームは、非喫煙者である統合失調症の患者にニコチンを摂取させ、社会や仕事場における計画性や記憶力などの認識機能にどのような影響があるかを調べたとのことのこと。その結果、衝動的な行動の改善や集中力や記憶力の向上などが見られたという。喫煙患者を対象として実験は行われたことがあったが、非喫煙患者に対する実験が行われたのは今回が初めてとのことで、Barr 博士は今回みられた機能向上は一般的なニコチンの離脱症状と無関係な症状であると指摘する。しかし実験でみられた機能の向上が継続的なものか、また日常生活の向上や日常会話の改善に直接結び付くかということはまだ分かっていないとのこと。当然ながらニコチンそ

  • 脾臓は白血球の一種の巨大な貯蔵庫。新たな役割が研究で明らかに。 | スラド サイエンス

    日ごろあまりクローズアップされることのない脾臓だが、白血球の一種である単球の巨大な貯蔵庫という重要な役割を担っていることが明らかになったそうだ (家 /. 記事より) 。 単級は白血球細胞のなかで一番大きい細胞で、細菌などの異物を取り込み消化し免疫反応を刺激する働きをもっている。脾臓には血液を流れる単球を超える大量の単球が貯蔵されており、心臓発作や大怪我などの際にはその大量の単球を血液内に放出しているという。これは軍隊に例えると常備部隊にあたり、常備部隊 (脾臓に蓄えられた単球) がいることで必要なときに戦闘部隊 (もともと血液を流れている単球) をどこかに集結させる必要がなくなるという。 交通事故などで回復不能と判断された場合などは脾臓を摘出する場合もあるが、脾臓を摘出すると早死にのリスクが高まるとの報告もある。今回の研究からも脾臓摘出は従来考えられたよりもリスクが高いのではないかと考

  • 他者を思いやる行動を生み出すホルモン「プロゲステロン」 | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2009年06月05日 16時15分 これを注射すればたちまち「いい人」に? 部門より EurekAlert!の記事「Why dishing does you good: U-M study」によると、ミシガン大学のStephanie Brownにより、他者との親密な関係はプロゲステロン(progesterone)というホルモンの分泌を促し、これが「他者を思いやる」という行動への基礎となることが示されたという。 プロゲステロンは月経周期と深い関係があるホルモンであるが、若い女性だけでなく、閉経後の女性や男性にも低量ではあるが存在することが知られている。既に今までの研究で、プロゲステロンの量が多くなると他者との結びつきへの願望が強くなることは示されていた。今回、逆に、他者との親密な交流によってプロゲステロンが多く分泌されることが分かり、また同時に自己を犠牲にして

  • ホーキング博士曰く、人類は進化の新段階に突入 | スラド サイエンス

    スティーブン・ホーキング博士によると、人類は進化の新しいフェーズに突入しているとのこと (THE DAILY GALAXY の記事、家 /. 記事より) 。 35 億年続いた自然選択や突然変異などのダーウィン的フェーズから発生した人類は、情報交換や情報伝達を可能にする言語を生み出した。ホーキング博士によると人類がこの 1 万年、その中でも特にここ 300 年に渡って蓄積してきた知識は現在の人類と我々の祖先とを分かつという。博士曰く「我々は、我々の遺伝子のみからなるものではない」とのことで、進化を遺伝物質による内的伝達に限らず、外的に伝達される情報も進化として捉えるべきとのこと。人類が DNA で伝達している内的情報に著しい変化は起きていないが、人類が後世に引き継いでいる情報は驚異的に増え、この 1 万年間人類は外的伝達フェーズにあるという。 さらに、ホーキング氏によると人類は自身の DN

  • 見た目は幼児のままの16歳、老化の仕組みの鍵にぎる | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2009年07月03日 14時00分 見た目は幼児、頭脳も幼児、でも年齢は16歳 部門より 家/.、New Scientistより。 米在住のBrooke Greenbergさんは今年1月に16歳になったが、見た目にも知能的にも幼児のままだそうだ。一見「時が止まっている」かのように見える彼女だが、そうではないという。University of South Florida College of Medicineの Richard Walker博士によると、Brookeさんは一個体として調和した成長をしているのではなく、身体のパーツが非同期でそれぞれ独自に成長しているとのこと。脳は幼児期とほぼ同程度とみられ、発声はできるが言葉は話せないという。骨は年齢からすると非常に小さいが、細胞や構造などをみると10歳児程度に成長しているとのこと。しかし歯は8歳児程であり、未

  • 超光速通信の話題の顛末 | スラド サイエンス

    technobahn japan の記事によると、ロスアラモス国立研究所が光の速さを超えて電波を送信する装置の開発に成功したそうです。 この装置はパルサーで生じているシンクロトロン偏光 (Polarization Synchrotron) の原理を応用したものとの事で、装置の全長は 2 メートル程。安定して光速の壁を超えて電波の送受信を行うことは困難なものの、装置間の同期を調節することによって光速の壁を超えて電波を送ることが可能だとしている。これを応用する事で衛星経由でも遅延が生じなくなる事から、次世代型携帯電話等に応用することを考慮しているそうだ。 この話題の元ネタは恐らく Current の記事か、Universe Today の記事である (日付からすると Universe Today の記事は Cureent の記事を元に加筆したものだろう) 。記事の題名も ``Scientist

  • 「新型インフルエンザウィルスは人的ミスが起源」説登場、WHOが調査中 | スラド サイエンス

    Bloombergが報じるところによると、新型インフルエンザのウィルスの起源がワクチン製造の際の人的ミスであった可能性があるとのこと(家/.)。 新型インフルエンザウィルスの研究を行っているAdrian Gibbs氏は、インフルエンザワクチン製造の際に使われるニワトリの卵で新型のウィルスが偶然発生し、これが今回の新型インフルエンザの起源となった可能性があるとの説を唱えている。この説は、同氏が新型ウィルスの起源を追求するために遺伝子の青写真の分析を行ったところ浮かび上がってきたという。 Gibbs氏を含む3人のチームはこの研究を世界保健機関(WHO)に報告しており、現在WHOでは調査が進められているという。また米国疾病対策センター(CDC)にも報告したそうだが、CDCはGibbs氏らがアフリカや南アメリカの豚インフルエンザウィルスのDNAサンプルを分析していないため、それらの地域で自然発生

  • 口唇ヘルペスのウイルスとアルツハイマー型認知症を関連づける研究 | スラド サイエンス

    口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)とアルツハイマー型認知症の関連づける研究が発表された(論文要旨・英ガーディアン・家記事より) マンチェスター大学の研究チームは、アルツハイマー型認知症で死亡した患者の脳のアミロイド班(老人班)にHSV-1が存在することを突き止め、HSV-1が脳への損傷を引き起こしている可能性を示した。マウスを使った実験では、単純ヘルペスウイルスに感染した場合アミロイド班の主要素であるβアミロイドの脳への蓄積がみられた。またアルツハイマー型認知症で死亡した患者の脳を調べたところ、アミロイド班の90%でHSV-1が見つかった。HSV-1がアルツハイマー型認知症を引き起こすと断定するには早すぎるが、研究チームは効ウイルス剤をアルツハイマー型認知症の治療や予防に役立てられる可能性があると期待している。 ちなみに、HSV-1に感染するとウイルスは脊髄神

  • 認知神経心理学に多大に貢献した「HM」、82歳で死去 | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2008年12月09日 0時00分 H.M.のM.はMnemonicのM.……ではなかった 部門より 記憶の研究に多大に貢献した記憶障害患者「H.M.」こと Henry Gustav Molaison 氏が今月 2 日、82 歳で人生の幕を閉じた(家記事, NYTimes.com の記事)。 Molaison 氏はてんかんの治療として 27 歳に脳外科手術を受けてから重度の前向性健忘症となり、記憶を形成することができなくなってしまった。その後 55 年間、記憶障害患者「H.M.」として多くの研究に参加 (プライバシーに配慮され、名ではなくイニシャルで呼ばれた)。記憶や学習、アイデンティティ形成や身体的器用さなどの解明に大きく貢献してきた。Molaison 氏は記憶障害を負った後も新しい運動スキルを習得することが出来、ハノイの塔を見たことがない (覚えていない)