女児が遊んでいたすべり台。スロープの上部に突き出ている手すりに衣服が引っかかった=広島県廿日市市四季が丘2丁目、山田雄介撮影 広島県廿日市市の私立幼稚園で20日、滑り台で遊んでいた女児(3)の上着が手すりに引っかかって首が絞まり、意識不明になる事故があった。文部科学省は今年10月、遊具の安全確保を求める注意文書を各都道府県に出し、衣服が絡む遊具の危険性を指摘していたが、広島県は県内の私立学校約360校・園に送っていなかった。 廿日市署などによると、事故があったのは、同市四季が丘2丁目の私立「くすのき幼稚園」。20日午後0時40分ごろ、女児が着ていた毛糸製のポンチョが滑り台の転落防止用の手すりに引っかかったという。当時、同園の運動場には数十人の園児が遊んでいたが、監督していた2人の職員は当初事故に気づかず、別の園児の訴えでわかったという。 文科省の送った注意文書は、全国で公園などの遊具