「自習室」といえば、「受験生がこもって、ひたすら勉強に励む」というイメージが強かった。が、ここ数年、自宅でできない資格試験や昇進試験の勉強を目的に大人向けの、特に、施設や場所にこだわった高級自習室が増えている。さらに目標の試験が終わっても退会せず、仲間づくりや新たな居場所として利用している人もいるそうだ。(慶田久幸、写真も) 平日の午後7時過ぎ。東京都中央区日本橋の自習室「グランデスク東京」に、会社帰りのサラリーマンが集まってきた。 運営する日本エムティエムによると、会員の多くが周辺の丸の内、日本橋、大手町などに勤務。約8割が資格試験、2割が社内留学で必要な語学などの勉強が目的だという。中には定年後、ここに“出勤”して勉強や読書に励む人もいるとか。 すべて高さ1・5メートルほどの壁で区切られている。個室ではないが、ロールスクリーンで通路から仕切ることもできる。 会員制全席指定で、ブースの広