風に乗り、原っぱを高く飛ぶ紙飛行機(ペーパーグライダー)。その設計で世界的権威とされる二宮康明さん(90)=横浜市在住=が、出身地の仙台市科学館(青葉区台原森林公園)に自作機200機余りを寄贈した。同館は今月から常設展示を開始。仙台で来年秋、紙飛行機の全日本選手権大会を開く計画も進められている。 型どりしたケント紙を切り抜き、バルサ材と貼り合わせ、輪ゴムを引っかけてカタパルト(射出機)からひょうっと空へ。二宮さんの紙飛行機は、よく飛ぶことで知られる。 1967年から、月刊誌「子供の科学」の連載で作り方を1機ずつ紹介してきた。浮き上がる力、重心の位置と、飛ぶ原理は本物と同じだ。研究を重ね、完成品は2千数百種類に及ぶ。科学館には、方眼紙に鉛筆書きされた設計原図も寄贈された。 二宮さんは仙台生まれ。父親か… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会