『旅のラゴス』は筒井康隆の長編小説です。 わが家の本棚にあったのは1989年発行の徳間文庫版。 買ってすぐに読んだと思いますから、それから30年が経っているのです。 その間、二度引っ越しましたが、本は捨てずに持ってきました。 ワクワクしながら読んだ印象が鮮明に残っています。 けれど、エピソードの詳細はほとんど忘れてしまっていました。 前回の記事で、この本のことに触れました。 www.keystoneforest.net その記事の中で、 一人旅に持って出かけるとしたらわたしはこの一冊を選ぶ、と書いた本、、、それが『旅のラゴス』でした。 結局あれこれの日常に流されて、わたしの日帰り一人旅は叶いませんでした。 けれど、記事をきっかけにして『旅のラゴス』を読み返すことはできました。 少し前のある週末の一日、車窓から海を望める列車に揺られる気分で、わたしはのんびりとページをめくっていきました。 持