大王製紙元会長・井川意高さん、カジノで106億円失い獄中へ エリート御曹司の転落劇が異例のロングセラー 大王製紙元会長の井川意高さん(59)の著書「熔(と)ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔(ざんげ)録」(双葉社のち幻冬舎文庫、715円)、「熔ける 再び そして会社も失った」(幻冬舎、1760円)が異例のロングセラーとなっている。文庫版「熔ける―」は2017年に出版され、累計20万部を超えた。創業家3代目御曹司は自らの生い立ちや海外カジノのバカラに興じて106億8000万円を失い、有罪判決を受けた転落劇の全てを生々しくつづっている。YouTubeで積極的に発信し、若手経営者の相談役になるなど活躍を続ける井川さんが語った。(久保 阿礼) いわく、ギャンブルは「蠱惑(こわく)的」だった。誰もが知る製紙会社創業家の3代目。丁半バクチに近いという「バカラ」はエリート御曹司の心をひきつけ、揺さぶっ