今回のテーマは袖山ラインの谷底、脇下接ぎ目部分の形状についてです。これまでのレクチャーから、袖とアームホールの原則的な関係についてはご理解いただけたと思いますが、 アームホールと袖の基本 1の冒頭で、僕は以下のようなクイズを出しました。思い出してください。 ━━━━━袖下を縫い合わせたとき、袖山ラインの谷底、脇下の接ぎ目の部分が、逆V字状にとがった袖をよく見かけますが、これは原則としてあってはならないラインです。山の頂点がスムーズなラインになっているとおり、谷底のラインもスムーズに連絡が取れてなければなりません。さて、その理由は何故でしょう。ちゃんと説明できますか━━━━━ 逆V字状にとがった袖は、カットソーやシャツなど、袖下から脇にかけて一気に縫製するタイプの服には良く見かけられます。しかしそれを、原則としてあってはならないと僕は言いました。なぜいけないのか。まずはそのあたりの解説からは