まず明るい声でおだやかに「お忙しいところ恐れ入りますぅ」って言おう。 この一言だけで、電話を受けた人に この人は怒っておらず、心に余裕があるこの人は知らない人を気遣える程度にまともであることを一発で伝えられるんだ。 僕は、電話に出た時はぶっきら棒だった相手の口調が、これを言った途端に突然柔和に変わるという経験を何度もしてる。 種種雑多な不特定多数の人から電話がかかってくるところでは、電話を受ける時に「頭のおかしいクレームじゃないか」と常に身構えながら電話をとっている。 そんなとき、明るくおだやかな「お忙しいところ恐れ入りますぅ」は、彼らを一撃で安堵させることができるよ。すっとガードを下げてくれる。 これだけだと、自分にはメリットがない「ただのお人よしの善行」に見えるかもしれないね。 でも本題はここからだ。 日ごろ理不尽な電話を受けることもある人々にとって、まともな相手との通話はオアシスだ。