成す術もなく下がり続ける世界の株式相場と悪化する一方の日本の貿易収支――。この2つは、日本経済の先行きに対する警鐘ではないだろうか。 世界の市場は、バブル崩壊、リーマンショック、欧州の金融危機などを乗り切るため、日米欧の中央銀行が引き起こした新興国バブルの崩壊に年初から怯えている。加えて、史上最大の赤字を記録した2013年の貿易収支は、円高是正効果が期待外れに終わるリスクを浮き彫りにした。 我々は、そろそろマスメディアの論調に惑わされるのをやめて、アベノミクスを真摯に再評価するべき時期を迎えているのではないだろうか。 円高是正でも「輸出数量減少」の期待外れ 財務省が1月27日に公表した昨年(2013年)の「貿易統計」で、輸出から輸入を引いた貿易赤字が過去最大の11兆4745億円を記録した。赤字は今回で3年連続であり、赤字額は前年比で65.3%も膨らんだ。この統計は、いくつかの点で、一昨年暮
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