最近気が滅入ることが多くて、ちょっと切羽詰まっていた。 小難しい本ばかり読まなければならなかったし、周囲からのプレッシャーもあった。 とりあえず夜遊びで誤魔化していたが、飲み過ぎは体に悪いし、翌日の作業効率も落ちる。 結局悪循環に陥るので、何か違う誤魔化し方はないかなと思っていた。 そこで久々に小説でも読んでみるかと適当な文庫を購入。祝日を使って読んだ。 ゆっくり、何度も同じ文章を読み返しながら、味わうように。 読後、今まで自分の中にあった重苦しいものがすっと抜けていることに気付いた。 まさか、と思った。自分が小説に救われるなんて。 いや、おそらく、今までもずっとそうだったんだろう。でも気付かなかった。 今頃気付くなんて。まったく。