コンテンツ消費者って言いたくないから、コンテンツ受容者、パフォーミングアーツに限るなら観客って書いたりする。自らが消費だけを行っていると思うのは、二次元のオタクでもリアルイベントに足を運び、鑑賞体験を得ることが増えた昨今では、いや、そもそもが成立しづらい見立てだからだ。現代における複雑な文脈を全部飲み込んでくれる便利な言葉はおそらく「オタク」なので、とりあえずそう置いて始めることにします。 オタク、コンテンツを受容する側が表現活動を行う営みは、二次創作同人カルチャーという形でそれなりの歴史性をもって行われてきた。海賊版との見分けが法的につけづらく、悪質性がない場合が多いから基本的には見逃されてきているが、それでも判例がいくつか存在する程度には定期的に問題になる行為である。また、SNS上で作品発表を行うことに対する批判や、公式に明らかにされていない部分を深読みした個人の作品読解を元にした同人
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