世界中のプログラマーが尊敬してやまない、スーパープログラマーまつもとゆきひろ。まつもとが開発したプログラミング言語「Ruby(ルビィ)」はNASA(米国航空宇宙局)やTwitterをはじめ、さまざまな領域で利用されている。なぜ世界が彼を注目するのか。プログラマーの頂点を極めたまつもとの世界観に迫る。 (インタビュー・文=荒川龍 写真=小川拓洋) プログラミング言語界の「イチロー」 プログラミング言語界の「イチロー」――ある若手プログラマーは尊敬と憧れをこめて、まつもとゆきひろのことをそう呼ぶ。米国発の技術やソフトウエアばかりが目につくコンピュータ業界にあって、彼が開発したプログラミング言語「Ruby(ルビィ)」は、まず欧米で人気が高まり、今や日本でも注目を集めているためだ。 米国ではNASA(米国航空宇宙局)や、つぶやきを投稿するミニブログ「Twitter」、日本では料理レシピサイト「クッ