さすがマガジンハウスだけのことはあって、「私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方(深田萌絵)」(参照)は単純に面白く、役立つようにできているので、まずはお得な本と言えるなと感心した(昔の斎藤澪奈子本の編集と似ている)。本の、取りあえずのターゲットは高校生かとも思うがむしろ、彼女のように再学習したい二十代後半の女性(男性もかな)がターゲットと見ていいのかもしれないし、そのあたりにニッチの教育マーケットがありそうだ。そう考えると、いわゆる「失われた世代」も後期になると新しい動きが出てくるものだと思った。ちょっと感想が先走りすぎたか。 表題にあるように、著者のおバカ歴がこてこてと書いてあって、さすがにこれは偏差値40だろと納得するしかないリアリティがある、と言いたいところだが、私は偏差値40というのがわからない。自分の世代から偏差値が導入されたのだが私は68だったか72だったか。こ
2008年02月15日19:30 カテゴリ書評/画評/品評 探すな決めろ - 書評 - 自分探しが止まらない ソフトバンクパブリッシングの上林様より献本御礼。いつもありがとうございます。 自分探しが止まらない 速水健朗 今度こそわかった。 なぜ君たちが自分探しを止められないのか。 そう。著者をも含む君たちが。 本書「自分探しが止まらない」は、著者を含めた多くの若者が「ハマる」、「自分探し」という「病」の症例集。ただし処方箋は書いていない。 目次 - 【A面】犬にかぶらせろ!: 『自分探しが止まらない』見出し一覧より 目次 第1章 世界に飛び出す日本の自分探し スーパースターの自分探し / 若者の自分探しの旅は肯定されている? / 『あいのり』の旅で見つかる「自分らしさ」 / イラク人質事件に見る「自分探し」 / イラクで殺された香田さんの自分探し / 高遠菜穂子の自分探しの旅 / 現代の若
いよいよ11月6日に書き下ろし新刊「ウェブ時代をゆく」(ちくま新書)が刊行されます。 アマゾン、紀伊国屋で予約が始まりました。 この本は「ウェブ進化論」以降、本欄読者の方々をはじめ膨大なネット上の同書への感想をすべて読みながら、一年半かけて考え続けてきたことの全てです。目次は次の通りです。 序章 混沌として面白い時代 一身にして二生を経る/オプティミズムを貫く理由/「群衆の叡智」元年/グーグルと「産業革命前夜」のイギリス/学習の高速道路と大渋滞/ウェブ進化と「好きを貫く」精神/リアルとネットの境界領域に可能性/フロンティアを前にしたときの精神的な構え 第一章 グーグルと「もうひとつの地球」 営利企業であることの矛盾/グーグルはなぜこんなに儲かるのか/奇跡的な組み合わせ/グーグルの二つ目の顔/「もうひとつの地球」構築の方程式/「経済のゲーム」より「知と情報のゲーム」/利便性と自由の代償として
日本経済新聞社の報道によると、国会図書館に収録されている3000万冊を超える蔵書が、将来的に自宅やオフィスで簡単に読めるようになるそうです。 国会図書館には今では絶版になってしまい、市場では見かけることの無くなった本が収録されていることもあることから、本好きには朗報かもしれません。 詳細は以下の通り。 国会図書館の本、全国で閲覧可能に 3000万冊をデジタル化 この記事によると、政府は5月ごろにまとめる「知的財産推進計画2008」に3000万冊を超える国会図書館の蔵書をデジタル化して閲覧可能にする方針を盛り込み、2009年に法改正を目指すそうです。 これにより、まずは国会図書館を都道府県立図書館と接続して閲覧できるようにするほか、将来的にはインターネットを通じて自宅やオフィスで簡単に読めるようにするとのこと。 近くの図書館にまで足を運ばなくとも、自宅で手軽にとんでもない数の本を楽しめるよう
ネットで本を買ったことがある人は、届いた本を開いたとき「あれっ?」って思った経験があるかもしれない。 それは、本にはさまったままの“あの紙”を見たとき。 “あの紙”っていうのは「補充注文カード」とか書いてある、本来なら書店のレジで引き抜かれるはずの二股の紙。この紙って、書店が本の発注で必要なはず。なのに、僕の手元にあっていいもんなのか、と。 そこで、ある大手ネット書店のカスタマーセンターに問い合わせてみた。 「弊社ではISBN(国際標準図書番号)によって、在庫をコンピューター管理しているため、スリップ(二股の紙のこと)がお客様の手元に届いても問題はございません。お手数ですが、捨てるなど処理していただければと思います」 いえ、お手数じゃないです。 むしろ、たまにしおりとして役立ってますし。 そっか、コンピューター管理だから問題なかったんだ。 でもちょっと待って。今の時代、店舗がある書店でも、
読書ライト3LEDブックライト2LEDブックライト1LEDクラフトライト寝室読書灯L-Flex OLE 寝室読書灯L-Flex OLEクリップタイプ 拡大鏡(ルーペ)LEDスタンドルーぺ 本の収納本の収納ボックステーブルクッションテーブルクッションラップトップトレーテーブル蔵書データベースバーコードリーダ湯浅俊彦の本読書スタンドMalobrà(マロブラ) LEVOブックホルダーリザウンド読書スタンドページ押えブックストッパーページホルダー ブッククリップFlipKlipサムシングGimbleブックホルダー 書見台Malobrà(マロブラ) easy-readBookGemPaperbaxしおり・ブックマークFAQ ここまで読んだ mark_my_timeBookDartsPageKeeperスワンタッチ本から落ちないしおり きんのしおりIntervista Libriメタルブックマークミュ
尾藤正人(a.k.a BTO)です コンピュータは低レベルのシステムを抽象化することで、どんどん扱いやすいものに進化してきました。 コンピュータの歴史は抽象化の歴史だと言い換えるのは大げさかもしれませんが、近いものはあるかもしれません。 ウノウで行うプログラミングはWebプログラミングがほとんどですが、WebプログラミングはPerl, PHP, Python, RubyのようなLLを使ってプログラムを書くことが多いかと思います。 LLは高度に抽象化されて低レベルで行っている処理を意識せずに記述することができる大変優れた言語です。 LLでプログラムを記述するにあたって低レベルのシステムを理解する必要があるとは思いませんが、知っていて損はない知識です。 少し前にマシン語についての話が話題になりました。 ちょうどタイミングよく社内勉強会の当番が回ってきたので、マシン語(というかアセンブリ言語を含
2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 スポンサード リンク 新年度です。今年はエイプリルフール企画はお休みします。 その代り、本来は年初にやりたかったランキングです。 2006年にこのブログで紹介したノンフィクションの中から、これは本当によかったと思う本をランキングで10冊+1冊並べてみました。私が2006年中に読んだというのが基準なので、昔に発表された作品も一部含まれています。 参考: ・2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004849.html まず超1位です。 ・情報考学―WEB時代の羅針盤213冊 あ、いや、よろしくお願いいたします。 さて、本番です。 ■1位 フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで http://www
ISBNについて調べたり教えてもらったりしたので情報をまとめておく。 番号の構成 従来は10桁(9桁の番号+チェックディジット)だったが、番号枯渇の心配があるためため2007/1から13桁になった。 2008/1現在、10桁で処理されている環境も多いようである。(e.g. AmazonのASIN) 日本の10桁ISBNは4-AAAA-BBBB-Cという形式になっている。最初の「4」が日本の番号。 AAAAは出版者記号で2桁〜7桁の数字。 BBBBは書名記号で6桁〜1桁の数字。 Cはチェックディジットで、その前の9桁から計算される。 AAAAとBBBBの桁数の合成は8桁に固定。出版者記号が7桁の場合10冊しか定義できない。 出版者記号が2桁の会社は岩波(00), 角川(04)など20社。 ISBN出版社リスト - 2桁出版者, 3桁出版者, 4桁出版者, 5桁出版者, 6桁出版者, 7桁出版
日本語の作文技術 スポンサード リンク ・日本語の作文技術 1982年初版、文章術の古典的名著。ジャーナリスト 本多勝一氏が「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」を目的とした作文技術を披露している。言語学的に正しい文法を講釈するのではなく、現場のノウハウを徹底的に理論化している。 特に「修飾の順序」と「句読点のうちかた」は、文章を書く人すべてが一度は読んでおくとよさそうな内容である。こうするとわかりやすくなるという説得力のある推敲例を多数示した上で、原理原則を抽出していく。 「修飾の順序」 1 節を先に、句を後に 2 長い修飾語ほど先に、短いほどあとに 3 大状況・重要内容ほど先に 4 親和度(なじみ)の強弱による配置転換 「句読点のうちかた」 第一原則 長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ 第二原則 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ #この他に筆者の考えをテンにたく
2008年02月10日11:30 カテゴリ書評/画評/品評Art 差額は授業料 - 書評 - 「伝説の社員」になれ! 著者より献本御礼。 「伝説の社員」になれ! 土井英司 私の元には数多くの「成功本」が献本されてきたが、その中ではもっとも「そうそう、その通り」とうなづくところが多かった一冊だった。 本書〈「伝説の社員」になれ!〉は、Amazonの元伝説社員にして、現在は伝説書評家、日本有数の「成功本読み」である土井英司による成功本。 目次 - 「『伝説の社員』になれ! - 成功する5%になる秘密とセオリー」 | 話題の本 | 書籍案内 | 草思社より 第1章 自分の値段は自分でつける! あなたの「代金」は高いか安いか 若かろうと平社員だろうと「経営者アタマ」で仕事する 年収は「給料+授業料」として考える どんなことでも九年続ければ成功する 「社内転職」は、やりたいことをやる近道 「好きなこ
書店で『デスノート』が手に入らない理由 出版業界, 書店業務 | 00:38 | 『デスノ』の話です。ぶっちゃけ、集英社様への文句でもあります。集英社の中の人は、謙虚に受け止めていただきたい。 さて、多くの書店員さんがあちこちで幾度も書いておられるように、現在『デスノート』は非常に入手困難な状態が続いております。当店でも、幾つかの巻は切らしている状態です。そして、日に数度はお客さんからの問い合わせを受けます。当店では大抵5人くらいはスタッフが店内にいますから、簡単なかけ算をして貰えればよろしい。昨日など、「この巻とこの巻が手に入らなかったんだが、貴店に在庫ありや?」という問い合わせの電話があった。殺気立ったお客さんに罵られることも珍しくない。「なんでないんだよ、映画やってんだろうが」とかね。まあ、ざっとこのような状況である。 で、書店の責任でもないのにいちいちお叱りを受けるのは馬鹿馬鹿し
我が家の本棚がテキトーにしてるうちにえらいことになってしまいました。こんな感じで。なぜか黒ヒゲ危機一髪が混ざってるけど。というか、まじでこれはひどい。 いやなことから目を背けること数ヶ月。せっかくの休みでしたが、一念発起して本を整理することにしました。どう整理するかですが、ずばり、捨てます。いままでマンガを友達にゆずったり研究室に寄付したりということはあったけど、捨てるっていうことはしなかった自分ですが、知人が「本はもっているだけなら損はないと思いそうだけど、読みもしない本のスペースの分の部屋の賃料払ってるかと思うと損だよね!」というまっとうなことを言ってて、その知人は本は読んだら捨てるといってたので真似してみることにしました。 ブックオフに売ればいいじゃん! という説があるのですが、線引いたりメモ書いたりして書き込みまくりなのでした。技術系の本は自分のスキルの源でもあるので捨てるのは非常
去る2月17日、京都市長選がおこなわれた。この選挙のゆくえには興味があったので、そこはかとなく観察していた。 私は東京都に住んでいる。京都市には住んだこともないし住む予定もない。ゆかりほぼゼロの西の街の選挙にどうしてまた注目していたかというと、昨年末にべつの書評仕事で本書を読んでいたからだ。 本書はタイトルにあるとおり、京都市の同和行政問題を追究した一冊である。同和問題というと、宝島社の『同和利権の真相』シリーズ(一宮美成+グループ・K21)がまず浮かぶが、この本はなんと! 現職の京都市会議員が内側から実態を暴いたものである。 いわば内部告発だが、『同和利権の真相』が「利権」すなわち“既得権益化した差別にたかる構造”全般を問題にしていたのに対し、この『同和「裏」行政』は、グズグズになっている行政に焦点を絞り、真の差別解消を目的としている点で若干フェイズが異なっている。 「京都市まじやべー」
http://www.shakaihakun.com/data/vol067/main01.html 村崎▲いやあ、唐沢さん、ここんとこスゴイね。モロ皮肉で言うけど、例の盗作疑惑騒動で、一部のネット界隈じゃ完璧に“極悪人”ロードまっしぐらじゃない(爆笑)。惚れ惚れしちゃうな??。もういっそ次回からこの連載もタイトルも「ドロボーくんがゆく!」に変えちゃおうぜ、オレも現役のゴミ泥棒だし。 唐沢●最初から釣るねえ(笑)。 経緯はウチのHP(http://www.tobunken.com/)に掲載したからそこを参照してほしいんだけど、ホントウ、じらして申し訳ないがこちらもまだ条件の最後に残ってる改訂版発行が残っているんで、まだ話せないこと多々、なのよ。まあ、全部終った段階で経緯は全部発表するつもりではいるけどね。 村崎▲ネットでの一部の炎上ぶりに反して実際はどういう状況になってるかは、オレも全部聞
長くなりすぎたこのエントリのレジュメ …というか、見出しの一覧。これ見てご興味ある方はお読み下さいませ。 マネジメントの4つの本質 マネジメントおける簡潔で痛切なエッセンス(一部) 設計とデバッグに関する恐ろしい事実 残業と生産性とプレッシャーに関する恐ろしい事実 生産性の測定について 管理者の怒りについて 会議を効率よく行うための、たったひとつの冴えたやりかた 大事なことが、ずばり書いてある。背中を押したのは「ソフトウェア開発の名著を読む」なんだけど、確かに名著だ。初読は物語を楽しみ、再読、再々読で血肉にすべきだな。 延ばし延ばしにしてた一冊を読み始めて「どうして今まで読まなかったんだあぁぁっ」と叫びだすような逸品がある。本書がまさにそう。デマルコは「ピープルウェア」がピカイチと決め付けてた自分が恥ずかしい。 「ピープル」がプログラマ・チームリーダーの視点で書いているが、「デッドライン」
[チームリーダーは「アジャイルレトロスペクティブズ」から盗め]の続き。わたしの「ふりかえり」をふりかえってみる。 ■01 定期的に、ふりかえる 実は、定期的なふりかえりは、したことがない。たいていは、プロジェクト終了直後や、さらにずっと後になって、「あんな時代もあったね」と語ることはあっても。ただし、「笑って話せる日」は絶対こない。笑わず小声で真剣に「あの二の舞だよ」、あるいは「まだ学習してへんのかッ」と刺す。 そういうチーム運営を定期的にふりかえる必要性に気づいただけでも、本書に感謝しないと。 まずいチーム運営は、トラブルという見えやすい形でフィードバックをもらっていた。メンバーの不満や、作業プロセスのボトルネック、品質チェックの不備は、プログラマの喧嘩や明白なサボタージュ、収拾のつかないバグズライフに化す。 そして、「トラブルの対処」という形で皆の不満を吸い上げたり、手順書を見直したり
小野不由美の十二国記シリーズ。 番外編の『魔性の子』もいれると10冊になりますが もう軽く10週はしてると思います。その時の心理状態に関係なく つまりへこんでてもウキウキでもたちまち物語の世界に引き込まれる! しかもなんか考えさせられる…。残念な事に次巻のでる気配が全くない… 泰麒はどうなったの〜!!
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