経営再建中の日本航空(JAL)グループ会社、ジャルエクスプレス(JEX、本社・東京都、清水佳人社長)が、自社養成のパイロット訓練生として入社予定だった内定者26人に事実上の内定取り消しを言い渡していた。JEXは日航が破綻(はたん)した今年1月以降も「採用方針に変わりはない」などと内定者側に説明しており、突然の“手のひら返し”。JEXの経営見通しの甘さが問われそうだ。 関係者によると、26人は昨年9月までに内定した大学卒業者で、10月の内定式にも出席。10年8月以降の入社予定と説明を受けていた。今年1月の日航経営破綻後も、JEXは「入社時期が10年12月か11年3月にずれ込む」と説明し、「厳しい状況での門出となるが、ぜひ入社してほしい」などと記載した書面を配り、4月1日のJALグループ合同入社式に出席させていた。 雲行きが怪しくなったのは、日航がパイロット訓練生約280人の養成を中断し、地上