大きな書店を訪れて転職に関する書籍のコーナーをのぞいてみると、同じ転職というテーマを扱っていながら、それらの書籍がいくつかのグループに分けられることが分かります。なかでも、積極的に転職を推奨しながらその具体的なノウハウを提供しようという「転職推奨派」カテゴリーは、最大派閥と言えるでしょう。 これらの書籍は、目的設定を「とにもかくにも目前の転職活動を成功させる」というその一点において書かれている点に特徴があります。そもそも転職するべきなのか、とか会社を選ぶ際の基準点や価値観は何か、といった、ある意味では辛気臭いテーマは確信犯的にぶっちぎっているので、そういう意味では無邪気にツールに徹していると言えます。 とはいえ、やはり問題はあるだろうというのが私の見解です。転職は、そもそも幸せな職業人生を歩むという目的に対しての手段でしかありません。転職を極めてポジティブなトーンで語ることで、その目的を絶
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