AIがさまざまなビジネスで活用されはじめている現代。 とはいえ、AIベンチャーが開発するサービスは、無数のデータを学習させることで高い精度で画像を見分けたり、正確に音声を認識したりするいわゆる「パターン認識」の技術を使ったものが多いのが現状だ。 石油製品の販売で知られる出光興産は、AIベンチャー企業の「グリッド」と協力。国内における石油の海上輸送(以下、配船)計画をAIで最適化できるよう取り組んでいる。2020年6月に実証試験を完了。2021年度中の本格運用の検討が進んでいる。 配船計画の最適案は、複雑なパラメーターを考慮しなければならず、これまでは職人技でつくられていた。それを立案するAIは、どうやって作られたのだろうか。 出光興産は海外から調達した原油を国内8カ所の製油所で燃料として精製。全国各地にある燃料貯蓄場の「油槽所」(41カ所)にタンカー(内航船)で輸送している。油槽所に送られ
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