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ブックマーク / blog.a-utada.com (6)

  • 「ネット失望の時代」がやってきた: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    「ウェブは進化し、社会の発展をうながす」というのは誤りか? 時代の歯車がまたひとつ回った、ということなのか、 楽天的なウェブ観が消えようとしている。 ●ウェブは貧乏人とヒマ人の集まり? ネットの潮流が変わってきた。 90年代のネットは、ひと言で言えば「解放区」だった。会社などでは上司がネットのことをよくわからず、若い社員が好き勝手にやれる解放区だった。 ネット・ベンチャーの隆盛もこうした流れの延長にあった。ネット・ベンチャーたちは、長髪や金髪で背広やネクタイもつけず、どこでも遠慮会釈なく入っていった。これからの時代はこういったものだと自信満々で、パソコンを駆使してプレゼンし、頭の固い人々を煙に巻き、「時代に遅れてはならない」という「大人たち」の不安感を逆手にとってビジネスを拡大していった。 こうした流れの象徴がライブドアだった。 世の中は「失われた時代」が続き景気は悪かったが、硬直した世の

  • 歌田明弘の『地球村の事件簿』: CMにこれほどイライラさせられているのは日本人だけ?

    テレビCMにイライラさせられているのは どこの国でも同じと思いがちだが、 そんなことはない、 という興味深い研究レポートが出ている。 ●日テレビの非常識 テレビCMにイライラさせられるのはなぜかって? テレビCMっていうのはそういうものなんだよ。タダで見るんだから、多少イライラさせられたって仕方がないだろ‥‥。そんな「良識派」のあなたは、今回の原稿をぜひ読んでほしい。テレビCMを見なきゃならないのはほかの国でも同じだが、海外の人びとは、日の視聴者ほどにはCMでイライラさせられてはいないようなのだ。 このところ広告について、あれこれ資料を読んでいる。そうして読んだ一冊に興味深い研究レポートがあった。われわれの「テレビCMの常識」を覆すもので、研究書のなかだけにとどめておくのはもったいない。今回はそれを紹介しよう。 「番組内CM提示のタイミングが視聴者の態度に及ぼす影響」という堅いタイト

  • 2ちゃんねるは管理人ひろゆきの性格の反映?: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    月間1000万人がアクセスする巨大メディアの 『2ちゃんねる』が個人サイトだということは、 強調してもしすぎることはない特異なできごとだ ●人工的な「社会」の創造主 2ちゃんねるの管理人・西村博之氏(通称ひろゆき)はメディアにもしばしば登場し、かなり開けっぴろげにしゃべっている。だから、何を考えているのか明らかなようだが、よくわからないことも多い。 誹謗中傷の書きこみがあふれ、書きこみをした人の情報を明からかにしないことから、ひろゆきは数々の訴訟の対象になって、高額の賠償を負っている。 また2ちゃんねるを恨んでいる人のなかには筋の悪い人もいるだろう。人ばかりか、家族が不安を感じるようなこともあるにちがいない。そんなリスクを負いながら、何のために2ちゃんねるを続けているのだろうか。 広告料や2ちゃんねるの書きこみをまとめたの印税その他の二次使用料でそうとうの収入があるにしても、金儲けのた

  • ミクシィ嫌い: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    ウェブは一般に使われ出してまだ10年ほどだが、 その性格は大きく変わった。ミクシィに馴染めない 私から見ると、最先端のネットはちょっと息苦しい。 ●「"足あと"が気持ち悪い」は少数派? どうも『ミクシィ』に馴染めない。 ミクシィのようなソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)は、いまいろいろな意味で注目されている。ネットについてあれこれ書いているのに、「ミクシィに馴染めない」なんて言っていていいのかと思うけど、ソリが合わないのだからどうしようもない。 欄でSNSを取り上げたのは、けっこう早かったと思う。 ミクシィがまだ影も形もなく、アメリカで、グーグルが『オーカット』という SNSを立ち上げたとき、これはおもしろいと思ってすぐにとりあげた。そして、アメリカで広がり始めたSNSサイトをいくつも紹介した。そこまでは、欄 担当者の使命(?)をまあ果たしていたといえるかもしれない。 しかし

  • 日本のネットを作ったもの――オタク文化とウェブ: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    のウェブは、そもそもの発展の経緯からしてアメリカとは違う。 その背景には、日のウェブとオタク文化の深いかかわりがあるのではないか ●ネット・アクセスの鍵を握るオタク・サイト このところ日米のネットの違いについて書いているが、インターネットが社会に浸透するとき、日には独特の要素があり、それが、日のネットの性格をかたち作ったのではないか。 個人ニュースサイト、それもオタク系の個人ニュースサイトはネットのアクセス動向を左右する力を持っている。こうしたサイトから1行リンクされただけで、 1日に1万のアクセスがあり、2ちゃんねるでスレッドが立ったときよりもずっとアクセスが多かった、という話を前にこの欄で書いた。 あらためて言うまでもないが、オタクと呼ばれる人々は、趣味のことになるときわめて熱心で、寝を忘れて没頭する。彼らのコミュニティがネットでも活発なことは容易に想像できる。 ウェブが登

  • ネットでケンカに勝つ方法: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    主張の是非やサービスの良し悪しだけでなく、 ネットでは、リンク構造によって勝ち負けが決まる。 そうしたことを考えさせる研究が進んでいる。 ●ブッシュ勝利の背景にあるネットのリンク構造 何だかとても大胆なタイトルをつけてしまった気もするが、こうしたタイトルだからといって、ネットでのケンカに私が強いというわけではない。ネッ トでは、主張の正しさや説得力だけでなく、リンクのありようによって勝ち負けが決まってくるのではないか、ということを書こうと思っている。 ネット時代のジャーナリズムについてのシンポジウムがオンラインで公開されていた。それを見ていたら、「新聞社が記者ブログを始めたけれど、朝日 新聞がやったら大変だろう」などと話していた。朝日新聞は、戦後長きにわたって日のマスコミを代表し、戦後民主主義的な価値観を擁護してきた。そのこと に対する感情的な反発がネットではとくに強い。朝日新聞の記者が

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