『ブリット』(Bullitt/1968) もし「一番好きな映画スターは?」と訊かれたら、あなたは誰をベスト3に挙げるだろう。きっと多くの映画ファンがこの名を口にするかもしれない。1960〜70年代に掛けて映画スターの代名詞だったスティーヴ・マックィーン。「キング・オブ・クール」と称され、死後40年以上経った今も、名だたる俳優やミュージシャンからリスペクトされる銀幕の反逆児。 男は1980年に50歳で病に倒れて亡くなってしまった。80年代や90年代のスクリーンにマックィーンがいたならば、我々は映画に対して今以上にワクワクした気持ちでいたのだろうか。あの微笑み。あの一匹狼的な役柄。あの男を感じさせる色気。そして今にも画面から飛び出してきそうな迫力。生きていれば90歳……妄想せずにはいられない。 マックィーンの人生の序章が、恵まれなかった幼少時代や非行に走った思春期、海兵隊だったことは有名な話だ
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