『天使にラブ・ソングを…』(Sister Act/1992) 『天使にラブ・ソングを2』(Sister Act 2:Back in the Habit) 脇役だろうが主役だろうがどんなポジション役でも、ただその人が出ているというだけで、その作品が気になったり、映画館に足を運ぶ気にさせてくれる俳優がいる。その存在感は映画に一筋の明るさを放ち、時にはストーリーや展開に深みを持たせる。今回登場するウーピー・ゴールドバーグの名はそれに相応しい。 アカデミー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞すべての受賞経験を持つウーピーの映画デビューは、アリス・ウォーカーの同名小説を映画化したスティーヴン・スピルバーグ監督によるクラシックストーリー『カラーパープル』(1985)だった。 ある夜、アリスがウーピーのステージを見たことがきっかけで、「主役のセリーを演じられるのは彼女しかいない」と思ったそうだ。スピルバー
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