三浦知良、ラモス瑠偉、武田修宏、北沢豪らを要し、Jリーグ創世記に無類の強さを誇ったJ2の東京ヴェルディ1969(東京V)に、消滅の危機が迫っている。5月25日の緊急理事会では、6月末までに経営状況が好転しなければ、Jリーグが今季に限り経営を引き継ぐ方針を決定。来季は引受先がなければ、存続は不可能となる。経営引き継ぎの最終判断は、W杯開幕前の6月上旬にもされる予定で、現経営陣とJリーグは重い責任を背負うこととなった。 資金繰り行き詰まり 「予想はされます」 5月25日に開かれた臨時理事会後の記者会見で、Jリーグの鬼武健二チェアマンは、経営難に陥っている東京Vについて、来季以降、リーグからの除名や下部リーグへの降格処分などの可能性を問われると、否定することなくこう述べた。 臨時理事会では、Jリーグが5月17日から5日間にわたって行った業務監査の結果が報告され、人件費の圧縮が進んでおらず、予定を