【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、中国外務省の秦剛報道官は21日、四川省雅安市蘆山県で起きた地震に関し、日本をはじめ国際社会が申し出ている救援隊や医療部隊、災害物資などの支援を断る方針を示した。 秦報道官は国際社会から寄せられている慰問や哀悼の声に感謝を示す一方、「現在、中国の救援、捜索、医療の要員は十分にあり、災害救援物資も足りている」と主張。被災地の交通網や通信条件が困難な状況にあることを強調し、「外国からの支援は不必要だ」と述べた。 2008年に四川大地震に見舞われた同省を再び襲った震災に、国際社会は高い関心を示している。安倍晋三首相も20日、習近平国家主席らに見舞いのメッセージを送り、「最大限の必要な支援を行う用意がある」と伝えた。それに対する中国側の反応は、「必要が出てくれば連絡したい」というものだった。 しかし、被害が深刻な蘆山県内の被災者は同通信に対し、「夜眠ってい