◆ クラゲ「世界一」への道のりは? 鶴岡 新・加茂水族館長 村上龍男(74) 鶴岡市の新・加茂水族館が1日、オープンした。クラゲの種類数でギネス世界記録に認定された展示をさらにスケールアップした「世界一」のクラゲ水族館だ。誕生までには、どんな道のりや苦難があったのか。今後はどんな展示を目指していくのか。約半世紀の人生を館の発展に捧げてきた名物館長の村上龍男さんにいまの思いを聞いた。 ――待ちに待ったオープンです。 例えて言えば、青虫が成長し、大きなアゲハになったような気持ち。ここに来て48年。新しい水族館を建てたいと言い続けて35年が過ぎた。もう自分のいる間には建たないと思っていた。おれは全くの幸せ者です。 ――長い道のりでしたね。 飼育主任として就職した翌年の1967年、市が館を民間に売却してからがつまずきの始まりでした。当時、27歳で館長になったが、21万人いた入館者は隣県に大型
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