7月に80歳で死去したSF作家、小松左京さんが、約50年前に漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」のために書いた漫才の台本が見つかり、大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)で11月8日まで公開されている。作家になる前の小松さんが、お笑いの世界で才能を発揮したことを伝える貴重な資料だ。 ラジオ大阪が昭和34年から37年に放送した番組「いとしこいしの新聞展望」で披露された作品。ニュースや流行など時事的な話題をベースにした漫才が人気を集めた。今年7月、小松さんの自宅で未整理の段ボール箱から原稿用紙10枚分の台本と、漫才を書いたノートが見つかった。原稿の台本は「1時間に1回恋愛して…」「そうそう」「1時間に1回失恋する」「さいな。とんとんや」といった軽妙なやりとりとなっている。