[2011年07月04日(月)] 【U-17】王者ブラジルに惜敗も観衆を魅了。見事な反撃が示した日本の進むべき道 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by AFLO U-17ワールドカップ準々決勝。日本はブラジルに2対3で敗れ、史上初のベスト4進出はならなかった。 これまでの4試合、日本は落ち着いてパスをつなぐことで試合のリズムを作ってきた。吉武博文監督が常々、「主導権を握って試合を進めたい」と話していたように、ボールポゼッションで優位に進めることが、日本の生命線でもあった。 だが、この日ばかりは勝手が違った。その原因のひとつには、ピッチコンディションがある。 おそらくテレビで中継を見ていた人でも、ピッチ上のあちらこちらが黒く変色していたのに気がついたのではないだろうか。試合会場のあるケレタロでは、このところ豪雨と呼んでいいような雨が続き、ピッチは