“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深~い世界をナビゲートする。 自分の思考が固定観念にとらわれていることを、驚きとともに実感させられることがある。人はそれを「コロンブスの卵」と呼んだりするが、まさにこのプロダクトを見たとき、その発想に衝撃を受けた。 その製品とは、ドイツのLYRA(リラ)社から発売された色鉛筆「カラーストライプ」だ。
“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深~い世界をナビゲートする。 自分の思考が固定観念にとらわれていることを、驚きとともに実感させられることがある。人はそれを「コロンブスの卵」と呼んだりするが、まさにこのプロダクトを見たとき、その発想に衝撃を受けた。 その製品とは、ドイツのLYRA(リラ)社から発売された色鉛筆「カラーストライプ」だ。
グッドデザイン賞受賞のマーキングすると草むらになる付箋。好奇心がつくる、小さな草むら。|Grassy Page Marker
山中俊治 (審査員長) 工業デザイナー 昨年のテーマが少々手強すぎたのかもしれないが、今年の作品群は、量だけでなく質も昨年より向上した印象である。「よりどころ」という言葉には、静かな力強さがあると思う。私はこのテーマに、普遍的で、無駄のない、落ち着いた日常生活への漠然としたあこがれを込めた。すべての作品を見終えて、その思いは多くの方に共感いただいたと確信している。特に、優秀賞を受賞したヨハク(ノート)、PLANT &GROUND、Black&White(定規)は、私が願ったとおりの、普遍的な日常の「よりどころ」を表現してくれている。一方、「よりどころ」として、自然、あるいは生命感のようなものを表現しようとした作品も多く見られた。生物的な表現がストレートすぎる提案も少なくなかったが、グランプリのroots(ワーキングテーブル)や花鋲(画鋲)は、抑えた表現で、自然の印象を巧みに引用している。
先月は、トイレの話をしました(トイレの話1、トイレの話2)。トイレの用足しの音が恥ずかしいと感じる日本人の気質が、擬音発生器という画期的な商品を生み出したという話です。黄金の蛇口や大理石の床のような豪華絢爛さを競うのではなく、恥ずかしい音を消したいというような上品な贅沢さに向けて開発が進んでいく。勇者英雄よりもハニカミ王子が人気を集める国民性がこうした商品企画の裏にあるのかもしれません。 この話の中で江戸時代には既に「音消し壺」という擬音装置が発明されていて、ご先祖様たちもなかなかハイセンスだったという事例を紹介しました。この壺は、山路茂則さんというトイレ研究家が記した『トイレ考現学』(啓文社)という本に掲載されています。実物は、岡山県の矢掛脇本陣というところに残っているそうです。 ただし、一緒に紹介した「厠土瓶(かわやどびん)」や「厠団子(かわやだんご)」は、どうやら事実ではなかったよう
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