原発の新規制基準を満たすための対策工事が進められている中電浜岡原発=9日、御前崎市(本社ヘリ「ジェリコ1号」から) 東京電力福島第1原発事故後、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)が政府要請を受けて4、5号機の運転を止め、全炉停止状態になってから14日で3年。中電は4月から電気料金を値上げし、影響は県民の生活にも及ぶ。4号機は再稼働の前提になる原子力規制委員会の審査に入ったが、県や市町の同意など課題は多く、今後の道筋は見えない。 政府は4月、原発を「重要なベースロード電源」とするエネルギー基本計画を閣議決定した。 ただ、東海地震の想定震源域にある浜岡原発については、規制委の審査でも、委員から「巨大地震の発生確率は他原発よりはるかに高い」と懸念の声が出た。 地元4市でも牧之原市の西原茂樹市長は永久停止を主張する。川勝平太知事も「県民投票で判断する必要がある」と述べ、再稼働へのハードルを上げ