1. 労働時間あたりの生産性前回は主要先進国の産業ごとの平均給与(雇用者1人あたり雇用者報酬)についてご紹介しました。 各国で共通する傾向も多い一方で、専門サービス業の給与水準の高いアメリカ、金融保険業が高いイギリスなどの特徴も確認できました。 今回は、労働者の稼ぐ付加価値と給与水準の関係についてもう少し詳しく見てみたいと思います。 以前ご紹介した労働者1人あたり付加価値は、GDPを労働者数で割ったものです。 労働者(Total employment)は、個人事業主(Self-employed)と雇用者(Employees)を合わせたものです。 GDPには個人事業主である家計の営業余剰・混合所得が含まれます。 この中にはさらに持家の帰属家賃も含まれますね。 一方で、雇用者報酬は、労働者から個人事業主を差し引いた雇用者に支払われた対価です。 直接支払われた賃金・俸給(Wages and sa