明治神宮外苑の再開発に反対運動が起きている。私は使いやすく、景観が美しくなるこの計画に期待している。ところが反対は「木を切るな」などの感情論ばかりで、合理的な理由が見えない。これだけではなく環境配慮を名目に、都市の再開発が政争化されて止まる例が、全国で多発している。その状況を変えなければならない。(元記事はwith ENERGY・神宮外苑再開発、政争による混乱を懸念-街づくりは外部勢力を入れないで) ◆歴史が織り込まれた場所 聖徳記念絵画館(撮影・松田隆) 私は東京生まれの東京育ちだが、明治神宮外苑は東京で大変好きな場所だ。秋の色づいた銀杏(イチョウ)並木が美しい。ここは明治神宮などが所有する土地で、聖徳記念絵画館という明治天皇の業績を称えた絵を展示した建物を中心に整備された空間だ。 ここは明治期には青山練兵場だった。日露戦争の後には、軍人5万人、東京市民数十万人が参加する戦勝記念閲兵式が
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