9月に福井市で開かれた福井県高校演劇祭で一部の表現が問題視され、映像化が見送られていた福井農林高校の上演作品が関係者限定のサイトで公開されることが11月29日、県高校文化連盟演劇部会への取材で分かった。12月9日、県内の演劇部の生徒や顧問を対象に表現の自由や人権を学ぶ研修会を開催する。 県高文連演劇部会は「劇中の差別的な表現で生徒が非難される恐れがあると考え、映像化を見送る形になったが、われわれ運営側も含めて研修で認識を深めた上で作品を公開する」としている。脚本集も研修後、顧問を通じて各校の演劇部の生徒に配布する予定。 ⇒「明日のハナコ」映像化見送り巡る波紋 同校の演劇「明日のハナコ」は、福井農林高の元演劇部顧問の玉村徹さん(福井市)が台本を執筆した。玉村さんは「表現の自由の抑圧につながる」などと決定の撤回を求め、インターネットで署名活動を展開。活動は会員制交流サイト(SNS)で反響を呼び