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ブックマーク / hazuma.hatenablog.com (45)

  • 某社会思想家/ディケイド - hazumaのブログ

    10年くらいまえに、某アガンベンの講演会で、初対面のうちのに向かって「あんた、なんで東みたいなオタク結婚したの」と普通に失礼なことを言った現代思想系というか、左翼というか、フーコー研究者というか、岩波で書いているというか、そういうかたがいるのですが。 昨晩そのひとと新宿某所で10年ぶりに再会し、挨拶したら、今度はいきなり会った瞬間に「思想地図ってまじおもしろくないよね」「あんたくだらない仕事してるよね」と喧嘩を売られました。そういうひとが論文では「連帯」とか「歓待」とか言っているのだから、日の思想業界も底が知れようというものです。思想地図は、そういう党派的な読者は相手にしません。買わないでください。 ちなみにそのひとは、「思想地図って同世代のひとしか出てないじゃん」とぼくに絡んでいて、面倒なので相手をしませんでしたが、喧嘩を売るのなら最新号にぼくと決して同世代ではない磯崎新氏や浅田彰

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  • 困ったものだ - hazumaのブログ

    http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090616 ここに書いてあることですが、週刊朝日のぼくのコラムをどう読めばこんな感想が出てくるのか、意味不明です。 そもそも該当コラムでは、ぼくは「1Q84」にはっきりと否定的です*1。他方、村上春樹について、いままで正当な評価がされてこなかったことは、それとはぜんぜん別の次元でよく言われていることです。リンク先のブログの著者が村上批判を書いてマスコミで干された経験があるだかないだか、という話は、ぼくのコラムとは100パーセント関係がありません。 つまり、ぼくは今作については村上春樹を批判しています。しかし村上春樹の文学については、いまこそ正当な評価が必要だと感じています*2。それは両立する立場です。ちなみに、次号思想地図では、「村上春樹以後」をめぐる座談会を行う予定です。 とにもかくにも、リンク先の記事のぼくへの批

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    wideangle
    wideangle 2009/06/17
    "つまり、村上がエロゲーに似ているのではなく、エロゲーが村上に似ているのです。" 麻枝さんは春樹好き。
  • serious/unserious - hazumaのブログ

    文學界の連載でもいちど書いたネタなのですが、最近、「真面目」と「ふざけている」の境界についてよく考えます。 ■ そもそも批評家というのは詐欺師みたいなもので、どこまでマジでどこまでネタなのかよくわからない文章を生産するのが役割であるような変わった職業です。 しかし、それにしてもぼくは最近、ネットスターとかゼロアカとかやっているせいで、その混乱がますます進行している。たとえばぼくがネットスターで発している発言の多くはネタであるとして、しかしでは、ゼロアカで藤田くんやら坂上くんやらを褒めているのもネタなのか、ニコ動的生成力に批評の可能性が宿るとかいう発言もネタなのかといえば、ネタのような気もすればベタ(マジ)のような気もする。 逆に裏返せば、思想地図だってどれくらいマジなのか、自分でもよくわからない。客観的に観て自分の行動は「東はマジだ」と言われる水準をクリアしているとは思うけれど(したがって

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  • 足利事件 - hazumaのブログ

    足利事件という、いまから20年近くまえに栃木県で起こった女児殺人事件の容疑者が、じつは無罪で釈放されたというニュースが流れています。 http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY200906040075.html この事件については、『幼稚園バス運転手は幼女を殺したか』(小林篤著、草思社)というすぐれたノンフィクションがあるので、興味のあるかたにはこのをお薦めします。 幼稚園バス運転手は幼女を殺したか 作者: 小林篤出版社/メーカー: 草思社発売日: 2001/01/01メディア: 単行購入: 3人 クリック: 313回この商品を含むブログ (15件) を見るこれを読むと分かるのですが、この冤罪の背後には、DNA鑑定技術の未熟さだけではなく、容疑者の生活環境や精神状態などじつにさまざまな要因が重なっている。著者は必ずしも警察の不備だけを責め

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  • 思想地図総合4位 - hazumaのブログ

    思想地図vol.3、新宿のブックファーストで総合5位、池袋のジュンク堂で総合4位だそうです。 http://www.book1st.net/ranking/0001/0001/page1.html http://www.junkudo.co.jp/view2.jsp?VIEW=bestseller2&ARGS=00 この並びはアツい……。

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  • 円堂都司昭さんのゼロアカレビュー - hazumaのブログ

    『新潮』小説連載締め切り、『SIGHT』連載締め切り、『ミステリーズ!』連載締め切り、『文學界』連載締め切り、研究会出席、朝カル講義、ネットスター収録、Life出演、ゼロアカ第六次関門審査会、そして『週刊朝日』連載締め切りと、かつてない密度で締め切りとイベントがやってきていたこの10日間がようやく終わろうとしています。5月前半遊んでいたので自業自得ではあるのですが、正直、よく死ななかったもんだ……。 さて、そんななか、円堂都司昭さんがきわめて的確なゼロアカ評を書かれていたのを発見しましたので、リンクを張っておきます。 http://d.hatena.ne.jp/ending/20090527/p2 幻影城のことはたしかに意識していませんでしたが、ぼくは1970年代の批評とサブカルの関係は当初から念頭に置いていました。ぼくはたしかどこかで、柄谷行人「日近代文学の起源」と村上春樹のデビューと

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  • 思想地図vol.3編集後記 - hazumaのブログ

    思想地図3号、ぼちぼちと売れ始めているようです。ぼくのもとにも感想が寄せられ始めました。 さて、そんな3号のぼくの編集後記を以下に公開します。ご参考までに。 実際、ぼくは今号はけっこういいと思うのです。『思想地図』の試みをいままで警戒していたかたにも(笑)、ぜひ手にとっていただきたいと思います。 ■ 今号の内容には、第一号よりも第二号よりも満足している。かつて自分が見ていた「こんな批評誌が読みたい」という夢が、誌ではほぼ実現している。 むろん細かくは後悔もある。たとえばシンポジウムはもっとうまく導けたかもしれない(あれでも限界までがんばったのだが)。アメリカルポにはもっと誌面を割いてもよかったのかもしれない(台割のタイミング的にこれ以上は無理だったのだが)。鼎談ももっと――いやいや、やはり後悔はない。欠点を見いだそうとしても、小さな問題ばかりだ。この編集後記を記すためにもういちどゲラを読

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  • 仮面ライダー……! - hazumaのブログ

    先週の土曜日、新潮の連載が脱稿してふらふらになっている状態で、子どもと一緒に「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦」という気が狂ったタイトルの映画を観てきました。 いやあ、内容はともかく、キャラの組み合わせの可塑性もあそこまで行くとたいしたもんだ、というか、ぼくが『動物化するポストモダン』で書きたかったのはこういうことなんだよな*1、とか思ってそれなりに楽しんで帰ってきたのですが、週が明けたら下記のような衝撃のニュースが。 http://www.j-cast.com/2009/05/18041330.html マジか! ディケイドってショッカーなのか! もしその流出情報が当だとしたら、これはすごい。先日スタートレックについて、「戦後アメリカの神話を再話する試み」だと書きましたが、日の仮面ライダーもきちんとそれをやっているということですね。ディ

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  • 2009-04-10

    こんにちは。アメリカから帰ってきた東浩紀です。といっても、もう帰国して3日も経っているのですが。 アメリカにいたときは書きたいことがたくさんあったのですが、いざブログに書こうとするとたいへんな時間がかかりそうです。じつは時間節約のためにもうこうなったらニコ二コ動画でいいやと思って、ニューヨークに滞在していたとき、遊園地が廃園になったばかりのコニーアイランドに行って、寒風吹きすさぶ浜辺でザクティでアメリカルポを撮影したりもしてみたのです。自分ひとりで。 しかしこれが、あとで聴き直したら風が強すぎて重要な箇所がまったく聴き取れない! やむなく投稿を断念しました。 ちなみに下がその自撮り写真。なんやってんだか。マジで風強いです。背後に見えるのが「ワンダーホイール」という有名な木製観覧車です。 ■ というわけで、しかたないのでブログで報告します。 もろもろのディテールを省略して要点だけ述べると、今

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  • スタートレック - hazumaのブログ

    あまり知られていないのですが、ぼくはちょっとしたトレッキー(スタートレックのファン)で、TNG(ネクストジェネレーション)以降のDVDはDS9(ディープスペースナイン)もVOY(ヴォイジャー)もだいたい買い揃えています。映画も全部観たし、デアゴスティーニ商法(週刊スタートレックみたいなやつ)にもきっちりハマりました。そんなスタートレックの最新作が5月29日に劇場公開されます。 今度の監督は、あの『LOST』『クローバーフィールド』のJ・J・エイブラムズです。とはいえ他方、スタートレックの映画というのはいままであまりよくないというか、あくまでもファンサービスといった作品ばかりでした。しかも、今回は原点に戻ってカークとスポックの物語ということなのですが、同じように原点(以前)に戻ったはずのENT(エンタープライズ)が好みではなかったぼくとしては、その点でも期待できない。そう思っていたのですが…

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  • 思想地図3号表紙 - hazumaのブログ

    思想地図3号の発売もあと2週間ほどに迫ってきました。 そろそろ情報も小出しにしていこう、というわけで、今回は新しい表紙をアップしておきます。 公式サイトも近日内に更新されるはずです。それにしても、あのサイト、RSSぐらい導入してくれないものか……。

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  • 文学フリマ&エヴァンゲリオンRETAKE - hazumaのブログ

    みなさん、昨日の文学フリマはご苦労さまでした。 ぼくは今回一般客としてちょっと顔を出しただけでしたが、評論系同人誌は確実にもりあがってますね。数年前の状況と較べると隔世の熱気で、そろそろマスコミも注目し始めるのではないでしょうか。ぼく自身もこのシーンをできるだけ長続きさせるべく、昨年のゼロアカだけではなく、今後もいろいろ仕掛けていかなきゃなとあらためて責任を痛感しました。 たくさん献もいただきました。これから目を通す予定です。ありがとうございます。 さて、それはそれとして、その前日にはぼくの誕生日祝いが開かれていました。それで、その場でゼロアカ生の坂上くんより、スタジオkimigabuchiのエヴァンゲリオン二次創作同人誌「RETAKE」全6巻をプレゼントとして譲り受けたわけです。「最近東さんのエヴァ熱が低いので、これを読んでぜひ復活してください」とのことで、実際ぼくは、アスカの名前が変

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  • 38歳になりました - hazumaのブログ

    今日はぼくの誕生日です。38歳になりました。 今年はGWに遊んでしまったので誕生日もなにもイベントがないはずだったのですが、一昨日、突然メールが来て、ぼくの誕生日祝い飲み会が計画されていることが判明しました。こういうサプライズははじめてです。長生きするもんですねw。

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  • 「こんなひとも書いてます」コーナーに追加されました - hazumaのブログ

    はてなダイアリーの「こんなひとも書いてます」コーナーに、当ダイアリーが追加されました。 http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20090507/1241681225 メインのブログが故障したための避難版だったはずなのですが、簡単には戻れなくなってしまったようですw。でも、こちらに退避してからのほうが明らかにブログの更新頻度が上がっているので、このままのほうがいいのかも。 思えばいまから6年前、はじめてブログを開いたのははてなダイアリー上でした。そのあと、コメント欄が荒れるなど、いくつか事件があって個人ドメインへ逃げ出したのですが、やはりぼくの文章は、はてなのシステムとどこか波長が合うのかもしれません。 思想地図/ゼロアカ界隈はニコニコ動画の生成力で突っ走っているけど、あらためてはてなのアーキテクチャについて考えてみるかな……。

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  • 韓国「教授新聞」 - hazumaのブログ

    韓国の「教授新聞」という大学関係者向けのメディアより、メールインタビューを受けました。下のサイトに韓国語で掲載されています。 http://www.kyosu.net/news/articleView.html?idxno=18058 日語で記した応答の全文を以下に公開します。誌面の都合上、翻訳掲載されているのは一部だけかと思います。 ぼくのところにはしばしば外国から取材依頼が来るのですが、「オタクの心理について知りたい」とか「萌えについて説明してくれ」というものが圧倒的に多く、そういうのは軒並み断っています。しかし、このメディアの質問はとても真摯なものだったので、引き受けたのでした。 ■ ――1.初期デリダに対する研究から、おたくなどサブカルチャーに対する研究に至るまで東浩紀先生の軌跡には、他の研究者からは独特だと思われている点も多々あるのではないかと思います。先生が研究者として生きな

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  • グーグル問題 - hazumaのブログ

    多くの書き手が同じ経験をしていると思うのですが、この一月ほど、例のグーグル和解問題について各出版社より立て続けに書面が送られてきています。そのいずれもが、「今回のグーグルのやりかたは承服しがたいが参加するほかない」という意見になっていて、なるほどこれがアーキテクチャの権力ってやつか、とかぼんやり思っていたら、講談社より名指して「あなたの著書がスキャン対象に入っています」と通知が来てしまいました。 具体的な書名があがると興味のレベルもいちだんとあがるもので、あらためてもろもろ調べてみましたが、たぶんぼくは和解拒否の申し立てはしません。 というわけで、『ゲーム的リアリズムの誕生』の(最大)20%は、そのうちグーグルで無償で閲覧できるようになる予定です。この、当然日では市販中なのですが(このあいだ増刷したばかり)、アメリカ国内では普通は手に入らないので「品切れ」扱いとされ、公共の福祉に資する

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  • 週刊朝日とネットスター - hazumaのブログ

    週刊朝日で連載をもつことが決まりました。 ぼくも、社会性がない、社会性がないと言われて37年。しかし週刊誌といえば古き良き「社会」のイメージのもっともたるものであり、ここで生き残れるかどうかにぼくの社会性如何はかかっていると言えましょうw。打ち切りにならないようにがんばっていきたいと思います。とりあえずは3ヶ月だそうなので、3ヶ月保ったら褒めてください。 ところで、他方、ネットをうろうろしていたら、あの”細けえことはいいんだよ”ネットスターが2ちゃんねるのオフ会(?)を取材しようとして、「おれらになんのメリットあんの?」と一蹴されているログに出くわしました(そこで「ネットスターの取材陣を語っているひと」が当にネットスターのひとなのかどうか、ぼくは確認していませんが)。NHKの番組で紹介しますよ、と言っても、だれも喜びもしないし興奮もしない、むしろただマスコミへの不信感だけが語られていくそ

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  • 汐は救われているのか - hazumaのブログ

    こんばんは。筒井先生に「東くんは肥えてから良くなった」と言われ、調子づいている東浩紀です。 さてさて、原稿がいっこうに進まないので、現実逃避のエントリを上げることにしました。 http://d.hatena.ne.jp/syusei-sakagami/20090316/1237211444 ここで坂上くんは、CLANNAD AFTER STORYの最終話は「駄作」だと言っています(以下ネタバレ含むので注意)。その理由はリンク先には書かれていませんが、ぼくは彼に直接ゼロアカ懇親会で聞いたので知っています。要は、ゲームでは汐バッドエンドのあと、いろいろプレイヤーが努力してようやくトゥルーエンドに辿り着くのに、アニメでは一足飛びにトゥルーエンドに行ってしまっているからダメだ、主人公はもっと努力しなければ幸せになれないはずだ、あれでは御都合主義だというのが彼の主張です。それはまた、坂上くんがFat

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    wideangle
    wideangle 2009/03/27
    一瞬娘さんの話題かと思って「んん!?」と思ってしまったのは秘密。
  • clannad as 18-20 - hazumaのブログ

    こんばんは。仮面ライダーディケイドを見て、おいおい、結局ライダーもセカイ系のループのデータベースになってるじゃないか、宇野理論(「セカイ系は終わった、なぜならばライダーはサバイブでバトルロワイヤルだから」理論)はどうなったんだよ、とか思っている東浩紀です。ちなみに、平成ライダーシリーズについては、アギトを全話見終わり龍騎に移行しました。着々と見ていく予定です。 さて、1ヶ月ぐらい前のエントリーでCLANNAD AFTER STORYの16話を絶賛したぼくですが、じつはそのあといろいろ忙しくてここ3週間ほど放映を見ていませんでした。それで今日、『思想地図』の鼎談アンド飲み会が終わったあと(だれと鼎談したかはそのうち公式サイトでレポが出るはずです)、帰宅したら家族が寝静まっていたので3話連続で見てみました。それで感想。 ひとことで言うと、ぼくは18話と19話はあまり好きではなかったです。という

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  • 3月-4月渡米日程暫定スケジュール - hazumaのブログ

    既報のとおり3月から4月にかけてアメリカに行くのですが、その詳細が固まりつつあるのでお知らせします。 ちなみに、「もうひとり行くひと」というのは宮台真司さんでした。前回のエントリと同日に投稿した汐音通信がヒントになっていたのだけど……まあ、そんなのわかるやついないか。 とにもかくにも、下記の4つが今回の渡米で出演するシンポジウム/イベント、そのうち(1)から(3)までが宮台真司さんとぼくがともに出席するものとなります。言語はすべて英語と日語のちゃんぽんになります(1の場合、ぼくと宮台さんの講演は日語、そのあとのディスカッションは英語ということになっています)。 タイトルを見ればわかると思いますが、これは日で開催されてもまったくおかしくない、というよりも、なぜ日ではこのようなイベントなりワークショップなりが宮台さんとぼくとで実現していないのかとむしろ疑問に感じるようなスタンダードなテ

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