2月24日に東京都が都議会に提出した青少年育成条例改正案に対し、出版社や漫画家・作家をはじめ、一般の人たちからも危惧する声が高まっている。今回の改正案では、漫画やアニメに登場する18歳未満と思われるキャラクターを「非実在青少年」と定義し、それらが性的に描かれていれば不健全図書に指定される可能性もあるからだ。 あるブロガーは、今回の提案に含まれる問題点として「児童ポルノと異なり、被害児童が存在しない」「“有害”を誰が決めるかが不明確」「性表現を含んでいるというだけで優良作品が市場から消える」を挙げている。 ネットでも基準があいまいな点を問題視する人が多い。ある藤子不二雄ファンは「『ドラえもん』や『エスパー魔美』も対象になりかねない」と不安を語り、見る側の主観によって捉え方が変わる以上、東京都の都合のいいように自由に規制できてしまうではないかと憂慮している。 芸術の衰退を懸念する人も少なくない